内容説明
ホストたちの要望から、大幅改装を図ることになったclub indigo。ある伝手で、有名インテリアデザイナーに内装を手がけてもらうことに。工事期間中の仮店舗探しに晶が奔走する中、ジョン太、アレックス、犬マンはプライベートで事件に巻き込まれてしまう。一方、店の工事はいっこうに進まず、さらにトラブルの臭いが…。若者の“いま”を活き活きと描く、好評シリーズ第3弾。
著者等紹介
加藤実秋[カトウミアキ]
1966年、東京生まれ。2003年「インディゴの夜」で第10回創元推理短編賞を受賞。2005年受賞作を含む連作集『インディゴの夜』を発表。スタイリッシュな文体と、エンターテインメント性を打ち出した作風で注目を集める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
エンブレムT
82
ホスト探偵団物語、第3弾。『club indigo』がオープン3年目を迎えリニューアル!物語も、改装に絡んだ連作短編集という新しい形をとっています。常連客気分で読んでるもので、店を離れたホスト達の日常を垣間見るというのはある種ご褒美展開でした(笑)ジョン太、アレックス、犬マン、そして晶が語り部を務める4作品。個人的には、犬マンの『シン・アイス』が一番面白かったです。いろんな『謎』が登場しますが、1番はやっぱりアレですねwええ、もちろん!憂夜の差し入れのりんごです!!うさぎのりんごで深まる『男の謎』(爆)2011/09/11
財布にジャック
79
あら?これって番外編?読み始めてすぐに、今回はいつもと様子が違うのでちょっと戸惑いました。でも、スタイリッシュで若者が良く描けている点は相変わらずでホッとしました。今回収録されている4編の中では、殺人事件で一番ミステリー要素が濃い「シン・アイス」が好きでした。このシリーズは読み易いし、人に勧めやすいので、今後も買い続けたいと思ってます。出来れば、憂夜さんの出番もっと増やしてくれるとなお嬉しいんですけど! 2010/10/16
hirune
75
ホストクラブ インディゴシリーズの第3段。今回は1〜3話はホストたちがプライベートで事件に巻き込まれ、ギャンブルで借金を作りヤクザに拉致されたジムの会長の救出とか殺人の犯人探しとか結構危ない目に合ったりしながら解決し、4話目でいつもの晶目線で3話までの関係者とかを絡めて失踪事件を皆で追いかける。オシャレな構成でした☆脇役のホストたちの日常がわかって面白かった。塩谷さんがちょっとおとなしかった代わりに豆柴の感じ悪さが際立ってたわ〜☆2015/02/05
nins
68
インディゴシリーズ第3弾。シリーズも第3弾ということで今までと変えてきた。ジョン太、アレックス、犬マンと各ホストメンバーの話を絡めた4編収録。今までの晶さん視点から各ホスト視点へ。「indigo」改装中とマッチしたような変化球の物語に。テンポが良くサクサク読める軽快さにシリーズらしい面白さ。登場人物がここまで性格が出るとイメージしやすいのも良いところ。小さな事件から最後の「ホワイトクロウ」へ続く脇役メンバーも良い感じ。まだホストメンバーがいるので同じような話がまだできそう。どうなる「indigo」!2012/02/24
扉のこちら側
55
初読。シリーズ物とはわかっていたが、この巻から読んでしまった。設定にできすぎ感はあるけれど楽しめる。2010/03/05