創元推理文庫<br> 兇人邸の殺人

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創元推理文庫
兇人邸の殺人

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  • サイズ 文庫判/ページ数 480p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488466138
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

廃墟テーマパークにそびえる奇怪な屋敷。
そこに入ったが最後、
姿を見ることは二度とない。

シリーズ累計140万部!!
『屍人荘の殺人』シリーズ第3弾

綾辻行人×今村昌弘 特別対談を収録

“廃墟テーマパーク”にそびえる「兇人邸」。
三月の深夜、班目機関の研究資料を探すグループとともに、その奇怪な屋敷に侵入した葉村譲と剣崎比留子を待ち構えていたのは、無慈悲な首斬り殺人鬼だった。逃げ惑う狂乱の一夜が明け、同行者が次々と首のない死体となって発見されるなか、比留子が行方不明に。惨劇を眼前にしても、思惑を抱えた生存者たちは、この迷路のような屋敷から脱出する道を選べずにいた。さらに別の殺人犯がいる可能性が浮上し……。
葉村は比留子を見つけ出し、ともに謎を解いて生き延びることができるのか?! 『屍人荘の殺人』の衝撃を凌駕するシリーズ第3弾、ついに文庫化。


【目次】

内容説明

“廃墟遊園地”に建つ奇怪な屋敷「兇人邸」。班目機関の研究資料を探すグループとともに、深夜そこに侵入した葉村譲と剣崎比留子を待ち構えていたのは無慈悲な首斬り殺人鬼だった。同行者が次々と惨殺され、比留子は行方不明になってしまう。絶体絶命の状況下で葉村は比留子を見つけ出し、謎を解いて生き延びることができるのか。『屍人荘の殺人』の衝撃を凌駕するシリーズ第3弾。綾辻行人×今村昌弘、特別対談を収録。

著者等紹介

今村昌弘[イマムラマサヒロ]
1985年長崎県生まれ。岡山大学卒。2017年『屍人荘の殺人』で第27回鮎川哲也賞を受賞しデビュー。同作は『このミステリーがすごい!2018年版』、〈週刊文春〉2017年ミステリーベスト10、『2018本格ミステリ・ベスト10』で第1位を獲得し、第18回本格ミステリ大賞[小説部門]を受賞、第15回本屋大賞第3位に選ばれるなど、高く評価される(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

イアン

140
★★★★★★★★☆☆『屍人荘の殺人』シリーズ第3弾。廃墟を模した遊園地内に建つ屋敷・兇人邸。斑目機関との関連を探るため侵入した葉村と比留子を待ち受けていたのは、異形の首切り殺人鬼だった――。特殊設定ミステリブームの火付け役らしく、本作でも異常な条件下で構築されたクローズド・サークルと、複雑怪奇なロジックが印象的だ。本格推理の部分は読み飛ばしてしまったが、時折挟まれる追想が現在と重なった時、思わず膝を打った。第1弾の「アレ」を徹底的に伏せている所に、安易なネタバレを良しとしない著者の抗議の意図を感じ取った。2025/11/19

ま~くん

57
シリーズ第3弾も「常人」ではない登場人物が大暴れ。斑目機関の過去の研究に巻き込まれる剣崎と葉村。廃虚遊園地の中で繰り広げられる惨劇は何故、誰が、何の為に。首が切断された惨殺死体に秘められた重大な意図。真相は切なかったが最後の鍵運搬のトリックはかなりエグい。受け取る剣崎の胆力も相当なものだが私は無理。兇人邸内の見取図が付いてなかったら位置関係が全く分からなかったので助かりました。ラスト1行は屍人荘の殺人を読んでないと意味不明では。中途半端な終わり方だと思ったが続編確定ですアピールだけはしっかりと伝わった。2025/11/23

なつくさ

36
シリーズ第3弾。舞台は荒廃を売りにした遊園地。斑目機関の施設で研究者であった不木が持ち出した資料を追う。悲喜こもごも。個人的にはシリーズで一番良かったです。ミステリも緊迫感も人間模様もそして、哀しさも。夢中で読んでしまいました。永遠の名探偵明智さんの短編集も早く読みたいな。2025/11/16

confusion_regret_temptation

29
屍人荘、魔眼の匣と来て、この兇人邸。ホラータッチの本格推理、大変手が混んでます。私レベルでは最後まで屋敷の構造は頭に入りませんでした。色々なフーダニットと、ワイダニットが絡まり合ってます。話自体は前作と繋がってはいないけど、読み直そうと思いました。今回はちょっと葉村くんの卑屈が過ぎたかな?2025/11/15

星野流人

29
剣崎比留子さんシリーズ第3作。今回も斑目機関の研究により生み出された超常的存在を絡めたミステリでした。舞台となる兇人邸がとにかく複雑な造りをしていて、いくら館物とはいえこんなに何度も見取り図を見返したのはさすがに初めてですよ……。事件のトリックは納得できるものでしたが、個人的には兇人邸や巨人自体がトリッキーな存在すぎて、ミステリのための設定感が強くなってしまったかなと。今回に関しては謎解きより、剛力さんをはじめとした人間ドラマ的な面白さのほうが強かった気がします。オチがびっくりするくらい伝わりませんでした2025/10/30

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