内容説明
行方不明の父親を探すため、倉西美波はアルバイトに励んでいる。冬休み目前、今度は廃墟専用カメラマンの撮影助手を務めることになった。しかし、向かった先でミイラ化した死体を発見!しかもそれが、長年行方が知れなかった雇い主の母親だというから…。この発見を契機に、崩れ落ちそうなその廃墟で、次々と人が死んでいく。著者渾身のシリーズ第三弾。
著者等紹介
谷原秋桜子[タニハラショウコ]
2001年、富士見ミステリー文庫より長編『激アルバイター・美波の事件簿 天使が開けた密室』を発表し、デビュー。大胆で精緻なトリックと清新な作風で注目される(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ダイ@2019.11.2~一時休止
100
美波の事件簿その3。トリックは見破れなくても登場人物が少ないので犯人はわかりやすい?。毎回表紙に出てくるケンゾウが今回のMVP?。2016/05/02
ヒロユキ
32
次回の長編は海外編なのかな(笑)シリーズとしてそれは楽しみです。今回の事件ですが、内容は雰囲気から終盤の二転三転まできっちりまとめられているけれど、少し偶発的な要素が多かった気がします。そのせいかあまりスッキリしなかった。2012/02/29
み
22
さくさくと♪女子3人いいです(^o^)ケンゾウくんが活躍したし。次作では、パパに逢えるのかな?お二人がいい雰囲気で、若いっていいなぁと本なのに羨ましくなりました^^;2017/03/14
しろ
13
☆7 日常ミステリ風味だけどしっかりと(?)本格的な殺人に巻き込まれていくこの形式が好き。個性的でかわいい主要キャラも読むほどに魅力が増す。今作ではクローズドサークルの連続殺人という王道展開で、容疑者が少ないからフーダニットは弱いけれどしっかりと迷わせて、最後には二転三転する素晴らしいミステリが待っている。そして美波の主目的である、行方不明の父親探しにも進展がみられ、シリーズとしても着実に進むのが好印象だった。2013/05/23
チガ
12
行方不明の父を探す資金を貯めるため、高給の怪しげなバイトに手を出し殺人事件に巻き込まれる美波。今回のバイトは「2日で5万円」の廃墟の撮影をするカメラマンの助手。そしてまたしても殺人事件に巻き込まれることに…。陸の孤島となった廃墟で探偵とも連絡が取れないのにどうやって登場するかと思ったら…成る程。毎回の事ですが読んでからこれも伏線だったの?と思う点が多々ありました。お父さんも見つかりそうですね、良かった。2012/09/13