内容説明
ペロポネソス諸国との戦争をきっかけに、アテナイは衰微の暗雲に覆われつつあった。そんななか、奇妙な事件が連続して発生する。若き貴族が衆人環視下で不可解な死を遂げ、アクロポリスではばらばらに引きちぎられた異邦の青年の惨殺死体が発見されたのだ。すべては謎の“ピュタゴラス教団”の仕業なのか?哲人ソクラテスが、比類なき論理で異形の謎に挑む!野心溢れる本格推理。
著者等紹介
柳広司[ヤナギコウジ]
1967年生まれ。2001年、『黄金の灰』を刊行しデビュー。同年、『贋作「坊っちゃん」殺人事件』で第12回朝日新人文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
財布にジャック
63
予想外に読み応えのある推理小説でした。主役がソクラテスって言うのが斬新ですが、ギリシャ神話やアテナイに興味がないと、注釈が沢山付いていて親切ではありましたが、それでも読むのが大変かもしれません。そして、怪しすぎるホムンクルスの復活やピュタゴラス教団には完全に騙されました。謎解きをされても、なんだか割り切れない残念な気持ちになりましたが、これも古代だったり、宗教絡みだったりと馴染みがないせいなのだろうと思います。2012/09/09
みなみ
28
古代ギリシャのアテネを舞台として、探偵役のソクラテスと相棒役のクリトンが殺人事件の謎を解くミステリー。当時の生活や社会の雰囲気が伝わってきて、歴史ものとしても面白かった。不思議な出来事が発生して、一瞬ファンタジーかと思いきや、きちんと謎が解き明かされるのですっきり。世界史の時に習った単語が複数登場して、何だか懐かしい気持ちになった。2026/05/27
みっちゃん
15
「薔薇の名前」のような道具立て。ちょっとややこしかった。2016/01/06
たみ
15
ソクラテスが探偵役でクリトンが記述役、の文書がこっそり翻訳されたという設定。アガトンやアリストパス等と一緒に宴を楽しんだ翌日、不可解な死体が発見されて…のミステリー。けっこう猟奇的で怖かった。本筋とは関係ないんだけれど、財布やポケットがなくて小銭を口に含んで持ち運ぶのが当たり前の時代だったそうで、読んでいて口の中がウヘエとなりました(アルミホイルを噛んだ時みたいな感じをイメージしてしまった)2015/10/02
CCC
9
舞台装置とキャラクターが完璧すぎた。パロディ好きの血が沸き立ちすぎて沸騰した。素晴らしい。俺得。2015/09/06
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