創元推理文庫<br> うしろから歩いてくる微笑 (文庫版)

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創元推理文庫
うしろから歩いてくる微笑 (文庫版)

  • 樋口 有介【著】
  • 価格 ¥902(本体¥820)
  • 東京創元社(2022/03発売)
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  • サイズ 文庫判/ページ数 493p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488459185
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

鎌倉在住の薬膳研究家、もちろん美女と知り合った柚木草平。高校時代に失踪した同級生の目撃情報が鎌倉周辺で増えているので調べてほしいと、彼女に頼まれる。早速、鎌倉の〈探す会〉事務局を訪ねるが、これといった話は聞けなかった。だがその晩、事務局で応対してくれた女性が殺害されてしまう。急遽、柚木は失踪事件から殺人事件に調査を切り替えたのだが……。月刊EYESの小高直海らおなじみのキャラクターに加え、神奈川県警の女性刑事など今回の事件も美女づくし。円熟にして最後の〈柚木草平シリーズ〉。

内容説明

鎌倉在住の薬膳研究家・藤野真彩と知り合った、フリーライターの俺・柚木草平。10年前、高校二年生の時に失踪した同級生の目撃情報が鎌倉周辺で増えているので調べてほしいと彼女はいう。早速、失踪事件の関係者を訪ねるが、同日夜にその人物が殺害されてしまい…。急遽、殺人事件に調査を切り替えた俺が見つけた真実とは?円熟にして最後の“柚木草平シリーズ”第12弾。

著者等紹介

樋口有介[ヒグチユウスケ]
1950年群馬県生まれ。國學院大學中退。88年、『ぼくと、ぼくらの夏』でサントリーミステリー大賞読者賞を受賞しデビュー。『風少女』が第103回直木賞候補となる。『彼女はたぶん魔法を使う』に始まる“柚木草平シリーズ”をはじめ、青春味溢れる作品で人気を博す。2021年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

カブ

36
これで最後の柚木草平シリーズ。樋口有介氏のデビューからのべ30年だそうです。もう、新しい作品には会えないと思うと寂しいです。失踪した女子高生の調査中に起こった殺人事件や自殺と思われる関係者の死。ちょっとした糸口からスルスルと解けてたどり着いた最後は、その後が気になる結末でした。2022/05/23

マロン

23
シリーズ未完による最終作品。完結編の構想もすでにあった、なんて書かれると悔しさ倍増。2023/05/20

もえたく

18
せつない探偵柚木草平シリーズ第12弾。今回も永遠の38歳の探偵の周りに集まるのは、依頼人から刑事まで美人ばかりで、モテまくりながら鎌倉を舞台にほろ苦い事件を解決に。著者が2021年10月末に急逝したため最終巻になってしまいました。『ぼくとぼくらの夏』でサントリーミステリー大賞読者賞でデビューされて以来、その独特の軽やかなハードボイルドさが好きでした。探偵が生まれ故郷の札幌に行く完結編も構想にあったと聞くと本当に残念。第1作から読み返します。2022/04/03

本の蟲

12
単行本で既読済だが、揃えているのは文庫なので購入再読。関わる女性は美女ばかりの、軟派なハードボイルド、柚木草平シリーズ(実質)最終巻。各巻、事件の全貌はやるせない事情や、胸糞案件だったりするが、どこまでも軽くとぼけた一人称の語りでするすると読めてしまう。今回はじめて、レギュラーメンバー以外の前巻キャラが継続して登場する、続きものとなっている。柚木を取り巻く美女たちにも普段と違う動きがあり、次巻でシリーズ最終巻の構想だったらしいが作者急逝。さして歳を重ねているわけではないが、最近このパターン多くて落ち込む2022/03/21

8
購入してから一年以上たちましたが、シリーズ最初から読みたくてしばらく寝かしておりました、そしてようやく読み終えました、柚木草平のキャラにハマりとても面白かった、そしてもしかしたら次は知子と加奈子のことをちゃんと書きたかったのかもな?とも思いました。とても淋しい気持ちではありますがまたしばらくしたら最初から読み返そうと思います。2023/12/19

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