出版社内容情報
樋口有介[ヒグチユウスケ]
著・文・その他
内容説明
現職の総理大臣が急逝し大混乱の世間をよそに、美人ニュースキャスターの姿に煩悶する木野塚氏。些細な事件を解決し、糊口をしのぐ日々だったが、突然ケニアから桃世が帰ってきたかと思うと、オタク男の奇妙な相談をはじめ急な依頼が相次ぐ。それらが、なんとあこがれの大事件に繋がって―。桃世とともに木野塚氏は今日も行く。ユーモア・ハートボイルド長編、初文庫化。
著者等紹介
樋口有介[ヒグチユウスケ]
1950年群馬県生まれ。國學院大學文学部中退後、劇団員、業界紙記者などの職業を経て、1988年『ぼくと、ぼくらの夏』でサントリーミステリー大賞読者賞を受賞しデビュー。1990年『風少女』で第103回直木賞候補となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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セウテス
78
【木野塚探偵事務所シリーズ】第2弾。警察では事務職一筋だった木野塚が、憧れの探偵事務所を始めた物語。特徴的なのは前作と違い長編であるため、アフリカから帰ってきた助手の桃世と再開したのち、次々と不思議な事件が舞い込む。ひとつの事件から次の事件へとどんどん繋がり、あまりにも突拍子もない展開に着いていくのがやっと。ハードボイルドを気取ったという感じで前作を読んだが、本作はもう総理暗殺とか公安の暗躍とか、シリアスに発展し過ぎではないのか。ユーモアハードボイルドという路線を、私としては極めて欲しいと願う次第です。2021/11/30
coco夏ko10角
24
シリーズ第2弾。前作からスケールがどーんと大きく。これ主人公じゃなかったら途中で死んでるぞ。にしても桃世はすごい。2019/05/26
背番号10@せばてん。
23
2008年8月26読了。シリーズ第2弾。あらすじは忘却の彼方。2008/08/26
ジロリン
15
定年退職した警視庁職員の経理マンが主人公の、ハードボイルド小説のパスティーシュ、と思って読み始めたシリーズ。なのに、総理大臣暗殺だの公安の暗躍だの、段々コトは大げさでシリアスになり…その辺も含めてユーモアたっぷりのお話なのだが、シメは見事にハードボイルド。思わず「よっ佐平さん!ハードボイルド!」と掛け声をかけたくなるラストでした。2014/12/22
蕭白
9
長編。主人公が愛らしく感じられるようになった。そろそろ続編が出ても・・・。楽しみに待っています。2020/02/21