創元推理文庫<br> 名探偵・森江春策

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創元推理文庫
名探偵・森江春策

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  • サイズ 文庫判/ページ数 416p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488456078
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

レトロな探偵小説に熱中する小学生・森江春策は、ある日黄昏の車窓から見つけた《電氣世界館》の看板に惹かれ、謎の館と老紳士を巡る大冒険を体験した。その後も“存在しない13号室”の謎に挑み、大学の級友の依頼で下宿館の密室殺人の真相を見抜き、新聞記事の取材で訪れた廃ホテルの生首の謎を解く――ある名探偵が遭遇してきた数々の不可能犯罪を年代順に収めた、多彩なシチュエーションとトリックの限りを尽くすマニア必読の一冊! ※『少年は探偵を夢見る』改題・文庫化。

内容説明

探偵小説に夢中の小学生・森江春策は、ある夕刻に見かけた洋館で、謎の紳士と少女をめぐる不思議な事件に巻き込まれ、初めて“推理”を披露した―その後も密室殺人に首なし死体、鉄壁の不在証明などの多種多彩な不可能犯罪に遭遇する彼が、平凡な少年から名探偵へと成長を遂げてゆく道程を年代記形式で描く本格ミステリ読者必読の連作短編集。

著者等紹介

芦辺拓[アシベタク]
1958年大阪府生まれ。同志社大学卒。86年「異類五種」で第2回幻想文学新人賞に佳作入選。90年『殺人喜劇の13人』で第1回鮎川哲也賞を受賞し、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヨーコ・オクダ

22
名探偵・森江春策はいつから探偵やったのか?どうやら小学生の頃からその素質があったようで…。というわけで、彼の小・中・大学生時代、新聞記者時代、弁護士時代それぞれに巻き込まれ、そして推理を働かせることになったエピソード5つが収録されている。5本ともどことなく古典的な要素があって、芦辺センセの好みが伝わってくる感じ。個人的なお気に入りは、森江少年目線でドキドキワクワクできる「少年は探偵を夢見る」あとは、トリックの部分では弁護士時代の「時空を征服した男」も好きなんやけど、タイムマシン云々の部分がマイナス(苦笑)2018/12/22

くろねこ

11
だいぶ長いこと眠らせてた本なんだけど、シリーズものなんだ!とたった今皆さんの感想を読んで知りました🤭 なぜか読み出すとめちゃめちゃ眠くなって、何回も寝落ちしたから読むのに時間がかかった。。 つまんないわけじゃないんだ…つまんないわけじゃないんだけど、昔の探偵小説みたいな語り口なのでスッと入ってこなくて結果寝ちゃうw 2021/05/30

たてつ

6
昔の時代がかった口調の文章が気になるものの、しっかりミステリだったので、基本的には満足です。 少年から学生、記者、弁護士と森江春策の様々な時代の連作で最後のまとめに関しては、お約束と言えばお約束ですよね。2017/12/23

Urmnaf

5
自覚なき名探偵、森江春策のクロニクル。小学生を皮切りに、様々な時代の彼が遭遇した事件の数々。全体に衒学的な凝った文体で、昔懐かしい探偵小説的香気に溢れる。特に小学生時代の事件は、少年探偵団風の仰々しい文章で、ある程度より上の世代は、懐かしささえ感じるのでは。ただ、使われるトリックがやや複雑なので、解答を聞いてもストンと腑に落ちず、ちょっと損してる感じ。 関係ないけど、創元推理文庫、この厚さで千円超えとは、最近値段が高くないか?レジでビックリ!2017/09/02

agtk

5
森江春策クロニクル。一編目の小学校五年生の森江少年から中学、大学、新聞社時代の探偵譚。さまざまな趣向の謎があり楽しい。と思って読んでいたら、五編目の「時空を征服した男」の趣向にはびっくり。さすがは芦辺さん、ただでは終わらない。とてもおもしろかった。他の森江春策物も時間を見つけて再読したい。2017/08/27

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