出版社内容情報
「この死体、変だと思わないか?」
死体を運ぶ先輩と、
死体の謎を解く後輩。
二人だけの、最悪な部活動。
書き下ろしを収録して復刊
英知大学1年の祝部は暴漢に襲われ、抵抗の末相手を殺してしまう。偶然通りかかった大学の先輩・織賀の提案で死体を埋めに行くことになったが、彼の車には既に“左手の指だけ全部骨折した”死体が座っていた。奇妙な死体を運ぶ織賀と、死体の謎を解かされる祝部。二人だけの最悪な部活動が行き着く先とは──。気鋭の著者による初期傑作ミステリ、書き下ろしを加え待望の復刊。
【目次】
内容説明
英知大学1年の祝部は暴漢に襲われ、抵抗の末相手を殺してしまう。偶然通りかかった大学の先輩・織賀の提案で死体を埋めに行くことになったが、彼の車には既に“左手の指だけ全部骨折した”死体が座っていた。奇妙な死体を運ぶ織賀と、死体の謎を解かされる祝部。二人だけの最悪な部活動が行き着く先とは―。気鋭の著者による初期傑作ミステリ、書き下ろしを加え待望の復刊。
著者等紹介
斜線堂有紀[シャセンドウユウキ]
1993年生まれ。上智大学卒。2016年、『キネマ探偵カレイドミステリー』で第23回電撃小説大賞メディアワークス文庫賞を受賞してデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
パトラッシュ
148
特殊というよりクレイジー設定が得意な著者の、特にぶっ飛んだ1冊。殺された死体を人知れず始末する大学の非公認サークル活動に、どこにでもいる普通の学生が否応なく巻き込まれてしまうのだから。そんな彼が自称部長に埋めるべき死体の殺された理由を推理させられるが、意外な才能を発揮して「真相らしきもの」を言い当ててしまうのだ。おかげで部長に気に入られ泥沼にはまり込んでいくブラックユーモアに満ちたプロセスが、他の作家に真似できないユニークさを醸し出す。この雰囲気を楽しむミステリを楽しめるかどうかで読者は二分されるだろう。2025/11/16
えも
34
いきなり暴漢に襲われ、もみ合ううちに相手を殺してしまった大学の新入生に、先輩が「助けてやろうか」と声をかけ…▼殺害された死体を山に運んで埋める部活。車の中で死体を見ながら殺害の状況を推理。そんな特殊設定に慣れてくると、不思議な魅力を持つ先輩に惹かれていく後輩の心理、そして破滅の予感が、むしろ謎解きよりも気になっちゃうんだよね。2025/10/23
いちろく
26
正当防衛に近い形で殺してしまった暴漢の死体を捨ててもらう代わりに、先輩・織賀の死体破棄業務を今後手伝うことになった主人公の祝部。織賀と祝部が関わる依頼人から引取り破棄していく死体を巡る連作短編でもある。面白い小説を書きます。と某所で公言している著者なだけあり、流れの構成を含めフィクションとして興味深く最後までページを捲ってしまった。「死体を埋めるような人間が、たかだか人間関係で失敗するはずがない。」作中のこの一文が私の中で最後まで尾を引いた。2025/08/12
ぜんこう
25
大学1年の祝部(はふりべ)は公園で殺されそうになって逆に殺してしまう。それがきっかけで同じ大学の3年の織賀と出会い、死体埋め部の副部長にさせられてしまう。もう設定が想像の上を行き過ぎ。部活動(笑)で何人か埋める際にその死体から死んだシチュエーションを想像したり。部の崩壊…こんな終わり方しかなかったのかな〜、と思わせといて、ゾッとする結末。でもこんなに死体が出てくるのに軽く読めるのは嬉しいような何か複雑な気持ち💦2025/09/12
混沌工房
24
大学の入学式の帰りに暴漢に襲われ、正当防衛とはいえ相手を殺してしまった祝部浩也。彼に救いの手を差し伸べたのは、死体を埋めることを生業とする先輩・織賀善一だった…。頭が良くて運転が上手くて図々しくて、でも底知れない闇を抱えている織賀先輩。彼を拒否しきれず、毎回サークル活動という名の死体埋めにつきあう祝部。なになになんなのこいつらの関係。友情…ではない、共依存…? もしかして愛なのかもしれない、て思ったりして。2025/10/25




