出版社内容情報
「この死体、変だと思わないか?」
死体を運ぶ先輩と、
死体の謎を解く後輩。
二人だけの、最悪な部活動。
書き下ろしを収録して復刊
英知大学1年の祝部は暴漢に襲われ、抵抗の末相手を殺してしまう。偶然通りかかった大学の先輩・織賀の提案で死体を埋めに行くことになったが、彼の車には既に“左手の指だけ全部骨折した”死体が座っていた。奇妙な死体を運ぶ織賀と、死体の謎を解かされる祝部。二人だけの最悪な部活動が行き着く先とは──。気鋭の著者による初期傑作ミステリ、書き下ろしを加え待望の復刊。
【目次】
内容説明
英知大学1年の祝部は暴漢に襲われ、抵抗の末相手を殺してしまう。偶然通りかかった大学の先輩・織賀の提案で死体を埋めに行くことになったが、彼の車には既に“左手の指だけ全部骨折した”死体が座っていた。奇妙な死体を運ぶ織賀と、死体の謎を解かされる祝部。二人だけの最悪な部活動が行き着く先とは―。気鋭の著者による初期傑作ミステリ、書き下ろしを加え待望の復刊。
著者等紹介
斜線堂有紀[シャセンドウユウキ]
1993年生まれ。上智大学卒。2016年、『キネマ探偵カレイドミステリー』で第23回電撃小説大賞メディアワークス文庫賞を受賞してデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
椎名
7
書き下ろしと改稿を加えて復刊。何回再読してもラストに祈りを感じて苦しい。絶望と希望が同居していて、まだ祝部の奥底にある確かな執着が強く伝わってくる。書き下ろしの幕間が挟まるタイミングも良かった。回想と再興は七月刊行予定とのことでこちらも楽しみに待ちたい。2025/07/01
マリナーラ
2
幸せに、幸せに、なってくれ…… 小説を読んだのに漫画を読んだような読みやすさと祝部と織賀の関係の尊さ 執着にかかる費用の4万へエモさ 是非コミカライズ&映像化してほしい2025/07/11
悪者みきこ
2
創元推理からの復刊は嬉しいけど表紙はイマイチだな。書き下ろしの部分が切ない。2025/06/30
角
2
2019年8月にポルタ文庫から刊行された同書に、加筆修正と書下ろしを加えての再刊。ポルタ文庫で読んでいるので、既読分はざっくりと読んだが、文体が今の著者のテンポに洗練されている感じ。書き下ろしは「幕間」で第三話と第四話の間に挟まれている。番外編的なものだが、この幕間の日常……に近い風景が、第四話の展開に繋がると思うと、著者の企みに少し恐ろしいものを感じる。2025/06/28
k
1
話を重ねるごとに、あ多分そういうことだな、と先の展開が読めた。読み手に勘づかせるような、話の構成、細かいセリフを上手に組み立ててるな、と感じた。 ミステリを読む、となると少々の物足りなさを感じたけれど、大学生の青さや独特の距離感の描写、セリフは秀逸。2025/07/10
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- 和書
- サ道 ととのいの果てに