出版社内容情報
恩師の葬儀からの帰り道、数年ぶりに再会した男たちは酒を酌み交わす。何時しか話題は、今は亡き友人に。大学図書館の屋上から墜落死した彼は自殺したのか、それとも……。終わりなき推理の連鎖が読者を迷宮へと誘う、第15回野間文芸新人賞受賞作「ノヴァーリスの引用」。
七つの社を巡る山岳清浄行に臨む五人の少年。山岳行の背後に張り巡らされた悪意と罠に、彼らは次第に追い詰められていく。極限状態におかれた少年たちの心理を緻密に描き、傑作と名高い「滝」。
高密度のミステリ世界を構築する著者の代表作二編を一冊にまとめて贈る。解説=巽昌章
内容説明
恩師の葬儀からの帰り道、男たちは酒を酌み交わしながら、かつて図書館の屋上から墜落した友人の死の真相を推理する―幾重もの推理が読者を彼岸へと誘うアンチ・ミステリ「ノヴァーリスの引用」。罠と悪意にからめとられ、極限状態に追い詰められていく少年たちの心理を緻密に描きだした傑作と名高い「滝」。著者のミステリ世界が凝縮された初期の代表作を一冊にまとめて贈る。
著者等紹介
奥泉光[オクイズミヒカル]
1956年山形県生まれ。国際基督教大学大学院博士前期課程修了。86年『すばる』に「地の鳥天の魚群」を発表してデビューする。90年「滝」が第103回芥川賞および第3回三島由紀夫賞の候補となる。93年『ノヴァーリスの引用』が第15回野間文芸新人賞および瞠目反・文学賞、94年「石の来歴」が第110回芥川賞、2009年『神器軍艦「橿原」殺人事件』が第62回野間文芸賞、14年『東京自叙伝』が第50回谷崎潤一郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
- 評価
本屋のカガヤの本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
安南
絹恵
りー
しろ
-
- 和書
- テクノバブル