創元推理文庫<br> 人でなしの遍歴

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創元推理文庫
人でなしの遍歴

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  • サイズ 文庫判/ページ数 465p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488429041
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

体調が思わしくない、気力も湧かない。生きていても仕方がない―と半ば厭世観に囚われた篠原喬一郎は、三度命を狙われたとき甘んじて殺されてやろうとさえ思う。しかし、その相手だけは知っておきたいと、犯人候補者の許へ。狸親父が贖罪の巡礼を行う『人でなしの遍歴』と、孤高の学究生活を乱す虚栄心の強い妻を排除すべく“可能性の犯罪”を試みる『静かな教授』を併せ収める。

著者等紹介

多岐川恭[タキガワキョウ]
1920年1月7日福岡県生まれ。東京帝国大学経済学部卒業。別名白家太郎。58年に『濡れた心』で第4回江戸川乱歩賞を、59年には『落ちる』で第40回直木賞を受賞。推理小説のほか時代小説の書き手としても活躍。94年12月31日逝去
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

渋谷英男

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「人でなしの遍歴」女絡みの人でなし☆2.5「静かな教授」凶器なしの完全犯罪だよね。☆32016/05/26

kanamori

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☆☆☆2011/10/16

MIRACLE

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「人でなしの遍歴」を読む(「静かな教授」は既読)。命をねらわれた男性が、自分が思い当たる関係者を順にたずね歩く、という話だ。主人公が亡き妻に語りかけるという独白調で話がすすんでいく。本作品の特徴は、だれが犯人かではなく、主人公の人物像の解明に力点をおいていることだ。客観的にみれば主人公はとんでもない人物(=人でなし)だ。しかし本人はそう深刻には考えていない。彼がつねに楽天的であるため、作品の調子は明るい。そのため「人でなし」の話でありながら、読後感はさわやか、という不思議な作品になっている。2011/04/14

紅茶派

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収録作品 「人でなしの遍歴」1961年 「静かな教授」1960年2024/07/19

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