出版社内容情報
お父さんもお母さんもどこかに消えた。
この島にはぼくとお姉ちゃんしかいない。
孤島に暮らす幼い姉弟、
不良少女たちと少年探偵、
親権を巡る家族の不和……
多様な人間関係から謎と驚きが浮かび上がる
万華鏡のごとき九編の本格ミステリ
春山で吹雪に遭遇した恋人たち、孤島に取り残された幼い姉弟、居酒屋で安楽椅子探偵と出会った男……。端正なロジックで形作られた、万華鏡のごとき九編のミステリを収める。
■収録作品
「冷たいホットライン」
「アイランド」
「It's only love」
「悲しみの子」
「さよならシンデレラ」
「桜前線」
「晴れたらいいな、あるいは九時だと遅すぎる(かもしれない)」
「発音されない文字」
「空耳の森」
内容説明
早春の山を登るひと組の男女。足を挫いた女は山小屋で恋人を待つが、別行動中の男を時ならぬ吹雪が襲う。そして山小屋には黒い影が忍び寄り…サスペンスから一転、衝撃の結末が待ち受ける「冷たいホットライン」。自治体の福祉窓口に寄せられた離婚をめぐる相談の驚きの真相が浮かび上がる「悲しみの子」など、多様な人間関係を背景に物語と謎が美しく融合する9編を収める。
著者等紹介
七河迦南[ナナカワカナン]
東京都出身。早稲田大学卒業。2008年、『七つの海を照らす星』で第18回鮎川哲也賞を受賞しデビュー。10年刊の『アルバトロスは羽ばたかない』は、第64回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)候補になるなど高い評価を得る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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