創元推理文庫<br> 人形遣いの影盗み

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創元推理文庫
人形遣いの影盗み

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  • サイズ 文庫判/ページ数 316p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488421137
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

代議士夫人の影が盗まれた!? ワヤンと呼ばれる幻惑的な影絵芝居、そして怪盗ロータスの気配……。なぜ、どうやって影は消されたのか――(表題作)。〈帝都探偵絵図〉シリーズ第3弾。

内容説明

ある代議士夫人の影が盗まれた―。この不可思議な事件の謎を解いてほしいと養父母の頼みを断りきれず、高広は礼と調査を始める。事件には妖しい爪哇の魔術が絡み、さらに帝都を騒がす怪盗ロータスの気配が…。心優しき雑誌記者と超絶美形の天才絵師、ふたりの青年を中心に、明治の世に生きる人々の姿を描く“帝都探偵絵図”シリーズ第三弾。書き下ろしを含む六篇を収録。

著者等紹介

三木笙子[ミキショウコ]
1975年秋田県生まれ。第二回ミステリーズ!新人賞の最終候補作を改稿し連作化した『人魚は空に還る』で2008年にデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

眠る山猫屋

70
人望と人脈と推理力を(たまたま)持ち合わせた雑誌記者・高広と、彼をホームズと重ねて事件を呼び込む超絶美形天才絵師・礼。世が引っくり返ったばかりの明治に起きた様々な事件。基本陰惨な事件ではなく、暖かい展開で安心して読めるけれど、仄かに切ない人と人の絆。表題作では快盗ロータスも再登場。でもお気に入りは『恐怖の下宿屋』かな。なんつータイトル(爆)そして落語のような素敵なオチ。この下宿を舞台にしたスピンオフもあるようなので、是非読まねば!2019/04/30

papako

57
シリーズ続けて。安定間のあるシリーズですね。とにかく無邪気に高広に探偵をねだる礼がかわいい。超絶美形なのに、読んでると、その部分は忘れがち。目をキラキラさせて子犬のようにまとわりつく礼を想像してしまう。高広の下宿の大家、桃介がいいキャラ。『帝都一の下宿屋』だったかしら、文庫になったら読みたいな。2018/09/16

藤月はな(灯れ松明の火)

40
文庫化したので再読。「かけがえのない二人」ということが印象的な短編集。とある事実を知ってしまったので『妙なる調べ奏でよ』などでの彼等の幸せそうな姿に切なくならずにはいられなかったです・・・・。また、書下ろし作品は特出する秀才とその秀才が認めた才能の持ち主の関係性が切ないです。ずっといられることは稀で自分にとって大切な人を思うからこそ、別れなければならないし、傷ついて欲しくないために思いを秘さなければならない。だからこそ、人はもう、再び、会えないと分かっていてもその者の幸福を祈り願うものなのかもしれない。2013/09/29

マムみかん(*感想は風まかせ*)

34
〈帝都探偵絵図〉シリーズ3作目。 積んでいるうちに新作が出てしまい、慌てて読みました(笑)。 お人好しで心優しい名探偵と、「高飛車なワトソン」コンビの連作短編集。 高広と礼の他にも、大切な相手を想いやる素敵なカップル(笑)が多数登場! ジンわりと良かったです。 そして、やはり華やかなライバル「怪盗ロータス」の再登場は場が盛り上がって嬉しい。 4作目への布石にもなっている感じですね。 楽しみ、楽しみ☆2015/06/16

つたもみじ

34
帝都探偵絵図シリーズ第三弾。短篇集。個人的にはロータス再登場の表題作「人形遣いの影盗み」と、「永遠の休暇」が好き。どちらも強い想いによって引き起こされた事件。特に「永遠の~」は、大切だからこそ、手の届かない場所に。好きだからこそ、身を引く。そんな辛い決断が切なくて涙が零れました。高広の御両親は相変わらず仲睦まじく、拗ねる父上にやれやれといった母上。高広はいずれ、戻るんじゃないかな…戻って欲しいな。礼は前作より子供っぽく感じたが、それもまた一途で良いかなと。2014/07/28

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