出版社内容情報
ノンシリーズ作品集成その2。オフ会で男たちが真剣に探し求めるのは、とんでもないものの鍵で──「Aカップの男たち」など六編。猫丸先輩探偵譚「毒と饗宴の殺人」掲載。
内容説明
必要か不必要かはどうでもいいのだ。したいからする。これは信念なのだ―密やかなオフ会でとんでもない事態が発生、一本の鍵を必死に探す男たちを描く「Aカップの男たち」、うそつきキツネ殺害事件の犯人を巡りどうぶつたちが推理を繰り広げる非本格推理童話「どうぶつの森殺人(獣?)事件」などノンシリーズ作品に、猫丸先輩探偵譚「毒と饗宴の殺人」を特別収録した全六編。
著者等紹介
倉知淳[クラチジュン]
1962年静岡県生まれ。日本大学芸術学部卒。93年、『競作 五十円玉二十枚の謎』で若竹賞を受賞しデビュー。2001年、『壷中の天国』で第1回本格ミステリ大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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gonta19
123
2014/1/30 Amazonより届く。 2020/8/31〜9/3 『なぎなた』と同時刊行された短編集。「Aカップの男たち」、「真犯人を探せ(仮題)」、「さむらい探偵血風録」、「偏在」、「どうぶつの森殺人(獣?)事件」、「毒と饗宴の殺人」の6編。どれも倉知作品らしく楽しめたが、やはり、猫丸先輩の登場する最後が良かったかな。2020/09/03
hnzwd
56
倉知淳の二冊同時刊行短編集の二冊目。最後に猫丸先輩が居るのはいいですが、、メタなネタとかバカミスが多めで、倉知淳はパズラーとして好きな私としてはちょっとだけ不満が。。どうぶつの森殺人事件は一発ネタで、シリーズ化は無理ですねー。あとがきで最新刊のほうかご探偵隊に触れていたので、そのまま読みますー2017/07/14
オーウェン
52
過去の本になってない短編集を集めた作品というが、意識してかユーモラスなミステリ話が多い。 冒頭からいきなりブラジャーを愛する男たちのオフ会というぶっ飛んだ話。 そこから時代劇のメタや、どうぶつの森事件。 そして猫丸先輩の話。 倉知さんにしては珍しく最後に解説までついており楽しめる。 姉妹編として「なぎなた」もあるらしいので、そちらも読んでみたい。2022/03/24
papako
51
アンソロジーで面白さを再確認して、久々の倉知さん。いやー、面白かったです。どれもひねりが効いていて。『Aカップの男たち』『さむらい血風録』が好き。おバカ大好き。ラストの猫丸さんも嬉しい再会です。楽しかった〜。次は『ら』2015/12/01
coco夏ko10角
35
6つのお話収録の短編集。全体的にはっちゃけてるし自由度高し。 『Aカップの男たち』状況を画にして思い浮かべると、すごいで……。読んでて楽しかった。 『毒と饗宴の殺人』猫丸先輩の作品を読むのはいつぶりだろう。 「なぎなた」同様こちらもあとがきが面白い~。倉知さんのミステリーランド読んでみたくなった。2015/02/19