内容説明
和戸君一家に降って湧いた騒動を見事収拾、保住君の新学期は好調な滑り出し。歌って踊れる名探偵とばかりギター片手に謎を解き、夏休みは珊瑚礁で魚と戯れ、また上高地の涼風に吹かれつつ事件の真相を看破する。馴染みの床屋や大学祭の模擬店で推理を聞かせたり、屋台の客から解決代をせしめたり。かくもバラエティに富んだ学生生活を謳歌する、なにわのホームズ保住君の事件簿。
著者等紹介
黒崎緑[クロサキミドリ]
1958年兵庫県生まれ。同志社大学文学部卒業。89年「ワイングラスは殺意に満ちて」で第7回サントリーミステリー大賞読者賞を受賞
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感想・レビュー
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たかなし
21
読みたいリストに入ってたので読んだ。短編です。保住と和戸の掛け合いがいい感じ。テンポよくポンポンと進む会話が良かったです。けど、お気に入りは「海の誘い」(笑)2018/06/24
sipey
11
相変わらずのテンポで気楽に読めました。ただ、前作と比べ和戸君との掛け合いが少なかったのは残念でした。一方で「注文の多い理髪店」では、理髪店の店主のみにしゃべらせて展開していくという形式で、二人の掛け合いとは違う面白さがありました。2015/03/19
ソラ
5
内容(「BOOK」データベースより) 和戸君一家に降って湧いた騒動を見事収拾、保住君の新学期は好調な滑り出し。歌って踊れる名探偵とばかりギター片手に謎を解き、夏休みは珊瑚礁で魚と戯れ、また上高地の涼風に吹かれつつ事件の真相を看破する。馴染みの床屋や大学祭の模擬店で推理を聞かせたり、屋台の客から解決代をせしめたり。かくもバラエティに富んだ学生生活を謳歌する、なにわのホームズ保住君の事件簿。 2008/12/18
風鈴
2
これも面白く、一気読みしたかったです。その野望は、達成感ありました。相変わらず憎めない保住君。楽しんで読めましたね。次は何読もうかなぁ(笑)2018/03/08
UPMR
2
シリーズ2作目。和戸君の出番が少なくなっていたのは残念だったが、相変わらずユーモラスな会話劇は面白い。ギリシア式棺占いには笑わせてもらった。個々の作品の出来は軽めで、かなり予想のつきやすいものもあり、やや物足りなさが残る。個人的ベストは最終話の「怪しいアルバイト」。事件の真相も中々によくできているが、まさかそれがあの企画に繋がるとは思わなかった。2017/12/31