創元推理文庫
芝浜謎噺―神田紅梅亭寄席物帳

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  • サイズ 文庫判/ページ数 445p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488410131
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

かつての弟弟子が初の独演会開催にあたり、「芝浜」の稽古をつけてほしいと泣いて頼んできた。大変技術のいる人情噺に、二つ目の彼がこだわるのは……。好評シリーズ第2弾。

内容説明

かつての弟弟子が、故郷で初めての独演会を開くにあたり、福の助に『芝浜』の稽古をつけてほしいと泣きついてきた。ついに高座にかけずに終わった大家もいるほど口演が難しい人情噺に、二つ目の彼がこだわるのには深い事情があった。若手でも演じることのできる改作は果たしてできるのか?落語を演じて謎を解く!表題作を含む傑作三編を収録した、本格落語ミステリ第二弾。

著者等紹介

愛川晶[アイカワアキラ]
1957年福島県生まれ。筑波大学卒。94年、『化身』で第五回鮎川哲也賞を受賞しデビュー。「美少女代理探偵」シリーズをはじめ、大仕掛けのトリックを駆使した作品に定評がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐々陽太朗(K.Tsubota)

48
古典落語とミステリを絡めるという芸当をいとも簡単にやってくれているところがスゴイ。物語はミステリとしての面白さだけでなく、古典落語を掘り下げて考える落語探求の書としての楽しみもあります。語り継がれた古典落語の腑に落ちない箇所や穴をどう解釈するか。歴代の名人がそれをどう料理するか。改作は可能か。などなど、落語を巡る興味は尽きません。読者の知的興味をくすぐりつつ、人情話として心温まり、ときに涙をさそう物語に仕上げている技術は職人技、まさに真打ちです。おかげさまで素敵な大晦日を過ごすことができました。2011/12/31

hnzwd

42
事件が起き、落語を一席聞くと解決という落語好きには堪らないシリーズ第二弾。今回は野ざらしに芝浜、試し酒。事件の解決も鮮やかでいいんですが、何と言っても落語シーンの素晴らしさ。本来はこうなる所を、こういう風に変えている、って説明を入れてくれるので、私みたいな素人でも楽しめます。しかもそれが腑に落ちる改作だという。。来月にシリーズ第四作が文庫化されるようなので、それまでに第三作も読みます。2014/04/09

17
とても面白かったです。同僚からお借りして、多分シリーズの2作目なのですが、1作目も読みたくなりました。 古典落語を改作して、登場人物が演じるのですが、これも面白いですし元の噺もまた聞きたくなるし…でエンドレスになりそうです。会話も、落語も生き生きとしていて良かったです。それにしても馬春師匠が凄すぎです。馬春師匠からのヒントとかにすぐピンとくる福の助の頭の回転も凄いです。落語ファン歴がまだまだ浅いので、奥深い世界だなぁと思いました、落語。一話目の「夜鷹の野ざらし」は実際に高座にかけられたと解説にありました。2019/06/14

したっぱ店員

17
はじめは前作に比べて「落語うんちく」が勝ちすぎているような気がしたけれど、最後のエピソードで完全に脱帽。落語とストーリーが見事にからんで、鮮やかなエンディングにじーんとする。うーんかっこいい!馬春師匠!!粋だねえ・・。2011/06/25

15
面白かったぁ♪馬春師匠って凄い~。次作では、もっとお元気になるのかな?&お兄さんのその後は?三作目を早く読みたいです。その前に寄席に行かなきゃ、楽しさアップしそうだもん。2014/03/25

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