創元推理文庫<br> 星を拾う男たち―天藤真推理小説全集〈13〉

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創元推理文庫
星を拾う男たち―天藤真推理小説全集〈13〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 437p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488408138
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

今の東京の物騒なことはどうだ。看板は落ちてくる。鉄の梁は落ちてくる。まかり間違えば人間まで落ちてくる―とお嘆きの御仁は、東大出の拾い屋柳原卯平。その言葉尻を捉えるように、薄暗がりの高いところから白っぽい大きいものが、ずしん。朝っぱらから何事ならん、相棒の大島次郎ともども目を凝らしてみれば、拾ったところで一銭にもならない人間の死体じゃありませんか。

著者等紹介

天藤真[テンドウシン]
1915年8月8日東京生まれ。東京帝国大学国文科卒業。同盟通信記者を経て、戦後は千葉県で開拓農民となる。1962年〈宝石〉誌に「親友記」を応募し佳作入選。1979年『大誘拐』で日本推理作家協会賞を受賞。1983年1月25日死去
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

セウテス

76
【天藤真 短編集】第2弾。1963年から1966年の間に発表された、短編11作品。完全犯罪がある一点から崩れていく「目撃者」は、最後のオチが効いている小噺の様な面白さ。「共謀者」など幾つかの作品に、同じく気のきいたオチを期待できる。タイトル「星を拾う男たち」は、オチも見事だが推理の組み立てが中々良い本格ミステリ。可能性を見つけていくのは、推理の基本だと再認識した。作品の中には苦言の様なオチもあり、思わず苦笑いという展開も作者らしく感じる。どれも、ちょっと一息つきほのぼのとする感じ、妙に心踊る読書である。2021/06/17

アメフトファン

25
昔の小説でバッタ屋とか死語がたくさん出てきますがミステリーとして純粋に面白かったです。2015/04/09

coco夏ko10角

23
11の作品収録の短編集。特によかったのは『白い火のゆくえ』あと『共謀者』も好き。63~66年初出の作品集2020/10/30

びぃごろ

12
1963〜1966年に書かれた短編13作。その時代を想像しながら当時の言葉遣いに触れ、味わい深く読了。切手収集にまつわる『白い火のゆくえ』中二コースに連載されたこれは気持ちがよく伝わってくる。短編デビュー作『親友記』と長編第1作『陽気な容疑者たち』も面白そうだ。さて読めるだろうか…この本も図書館のリサイクル本で出会ったのだ。2019/04/20

MIKETOM

7
天藤の死後作品集が定期的に刊行された。本書は短編集第二弾。読了後に作品を振り返ってみればなかなかの傑作揃いではないか。ところが、読んでる最中は読み続けるのがけっこうしんどかった。この落差はなにかというと、プロットはいいのだが文体に難ありってことになっちゃうのかなと。どうもね、文章を読んでて情景が素直に脳内に展開されていかない。文章を情景に転換させる一手間がいちいち必要になってくるのだ。これは疲れる…。長編だとそう感じることはないんだけどな。不思議な気がする。解説も本書には触れていないのが笑える(笑)2019/02/17

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