出版社内容情報
神保町は聖地か、魔都か!?
「本集めの極意はね、殺意です。
単なる熱意だけでは到底駄目なんですよ」
怪物級の愛書家が跋扈する
本の街を舞台に贈る連作ミステリ
百貨店の催事で古書展覧会が行なわれるほどの古書ブームが到来した。詩集の蒐集家である大沢から、古書蒐集の極意は「殺意」と聞かされた喜多は、大沢が稀覯本を借りてはそのまま私物化しているという噂を耳にする。そして大沢が現われた展覧会で、一冊の稀覯書が忽然と消え失せた……本を手に入れるためなら手段は選ばないコレクターの闇を描く「展覧会の客」ほか、神保町を舞台に贈る三編を収録。
内容説明
空前の古書ブームが到来する中、百貨店の古書販売催事で知り合った詩集の収集家・大沢について、不穏な噂を耳にした古書愛好家の喜多。その後大沢が現れた入札会で、稀覯書が消えるという怪事件が起き…。古書収集の極意は「殺意」と豪語するコレクターの闇を描く「展覧会の客」ほか、古書の交換会やパソコンによる文献整理など、昔と今が交錯する神保町を活写した三話を収録。
著者等紹介
紀田順一郎[キダジュンイチロウ]
1935年横浜市生まれ。慶應義塾大学卒業。商社勤務を経て、日本近代史と書誌学を中心とする研究活動に入る。2008年、『幻想と怪奇の時代』で第61回日本推理作家協会賞を受賞。同年には、神奈川文化賞も受賞した。また、06年から12年まで神奈川近代文学館館長を務めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
阿部義彦
Urmnaf
歩月るな
花嵐
ゆびわ