内容説明
わたしたちは結ばれることなく死んでいった恋人たちの生まれかわりよ。十五世紀のフィレンツェで巡りあったジュリアーノとシモネッタは悲恋に終わり、西原牧湖だった二十二年前のわたしは、平吹貢一郎だったあなたを殺してしまったの。今度こそ幸せになりましょう…。初対面のはずが深いところで響き合う真一と麻芸。前世をたどる二人が解き明かしていく秘められた事実とは。
著者等紹介
泡坂妻夫[アワサカツマオ]
1933年5月9日東京生まれ。76年「DL2号機事件」が第1回幻影城新人賞佳作入選。78年「乱れからくり」で第31回日本推理作家協会賞、90年「蔭桔梗」で第103回直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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さつき
54
始まりは古紙回収の反故紙の中から見つかった樋口一葉のものらしい文書。大学生の真一が謎を追うため長野に向かう列車の中で行き合ったのは麻芸と名乗るミステリアスな女性。輪廻転生の恋愛ものと聞いてましたが、ジュリアーノ・メディチとシモネッタ・ヴェスプッチの悲恋も登場するとは!1983年の作品だそうで溢れる昭和感にちょっと胸やけしつつノスタルジックな気持ちになりました。2026/04/11
オーウェン
50
樋口一葉の未発表原稿が発掘され、大学生の真一は真贋の可能性を求めて探求に。 そして出会う女性麻芸は真一と自分を、過去に死んだ恋人の生まれ変わりだと断言する。 この話の信ぴょう性に真実味を感じ始めるが、そこで殺人事件が起きる。 過去のシーンを含めて、幻想的な感覚が味になっているミステリ。 輪廻転生がテーマであるが、犯人の執念が何とも強烈。 生まれ変わりを見せるラストも運命的と言わざるを得ない。2025/03/05
タカギ
29
タイトルの「妖女」なんですけど、これが誰か?という問題なのかなと思う。登場する女の人は全員そんな感じ。特に中年以上で20歳以上も若く見えると表現される人ばかり。輪廻転生を絡めたミステリで、それをアリの世界なのかナシの世界なのか判じかねて、最初のうちは戸惑いながら読み進める。私個人的にはナシです。泡坂先生らしい男女の情愛があり、犯人は不気味でした。2019/08/04
すとろんぐ (旧よもぎだ)
23
そんなわけあるかい、とツッコミが入りそうなバカミスに分類されるのかもしれませんが、今ではよくある転生もの?という特殊設定ミステリを想起させる面白い作品。終盤まで謎の連鎖に興味が引っ張り続けられ、ミスリードの妙味がありました。しかしまた毒の仕掛け方が非常にユニークですね笑。まさかそれ伏線だったのかと思いました。どうせ贋作だろうとは思っていたものの、転生というワードをもとにここまで奇妙な迷路に仕上げた技術に感服。好きな作品です。2025/11/27
ステビア
20
大傑作!!輪廻転生をテーマにした幻想的な話なのだが、解決は大変合理的。伏線回収が凄まじくて嘆声を禁じ得なかった。いいもの読んだ。2015/08/09




