感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kircheis
151
★★★☆☆ 中編2編を収録。 『何者』は乱歩にしては珍しくストレートな推理物。二転三転する事件の真相とハウダニットも楽しいのだが、事件それ自体より『何者』というタイトルの秘められた意味が面白い。 『暗黒星』は『魔術師』や『悪魔の紋章』と似た復讐譚。真相も分かりやすいし、ドキドキ感もあまりなく、個人的には乱歩のワースト作品だと思う。 2020/04/04
ehirano1
79
これは面白い!特に表題作が良いです。時間を忘れて楽しめました。ゴロゴロ転がされますがこれがまた快感ですらあります。やっぱりこういうのは読者の推理を打ち砕いてなんぼなのかもしれません。2022/12/30
coco夏ko10角
24
『何者』これ推理ものとしてなかなか。タイトルもいい。 『暗黒星』こちらは他レーベルで既読。雰囲気はいいんだけど、犯人の途中の過剰な感じというかなんか引っかかるんだよなぁ。2021/07/11
ホームズ
18
『何者』『暗黒星』共に犯人は分かりやすいですね(笑)同じようなパターンで(笑)それでも面白いし楽しんで読めました(笑)雰囲気が良いですね~(笑)色々と古い感じもありますけどね(笑)『少年探偵団』シリーズで怪人二十面相相手に戦っている明智小五郎も好きですがこうやってシッカリ探偵をやっているのが良いですね~(笑)2010/12/18
特務機関NERV 神戸支店 法人営業課長
13
「何者」「暗黒星」の二編収録。昔読んだはずなのにキレイさっぱり忘れてて、新鮮に楽しめました。乱歩自身が語るように乱歩テイスト薄めのストーリーはこれまた楽しめます。創元推理文庫版は当時の挿絵がまたいい味付けで。特に「何者」の挿絵・松野一夫さんの場面によって使い分けられている画風・タッチの工夫にただただ感動、にやにや笑みがこぼれます。挿絵まで込みで、これぞ乱歩作品といった逸品です。 2016/07/17