感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ehirano1
79
とにかく「地底の世界」がエログロ過ぎて圧倒されましたwww。今回は2大悪党が主人公のようなもので、明智小五郎は完全にモブでした。たまにはこういうシチュエーションもいいなと思いましたが、やはり「地底の世界」のインパクトが強すぎて今夜は寝れそうにないwww。2023/02/06
セウテス
73
〔再読〕言わずと知れた名探偵明智小五郎シリーズ。本作は明智対影男という、単純な物語ではありません。どちらかと言えば江戸川乱歩先生が、勢いに任せて書き上げた感じです。影男の犯罪から始まって、「パノラマ島奇談」「大暗室」と被る印象を受けます。人の闇の部分を探りだし、脅しユスり協力したりして、金を生み出していた影男。殺人請負会社と関わりを持った為に、人生の歯車が狂いだす。明智探偵の代わりに、本作は影男が数々の人の闇を見せつけ、一方では殺されかかった人たちを救いだす。犯罪者同士の騙し合いも、たまには楽しめます。2016/11/12
coco夏ko10角
25
地底の世界すごいなぁ。全裸の美女の花とか雲とか…。江戸川乱歩の描く幻想世界って感じだ。パノラマ島を思い出したけど、自註自解で「二番煎じ」と。空き地での殺害方法…うげげ。明智がなんか中途半端なような。これだったらいっそ明智は登場しないで、影男ががっつり軸の悪の作品にまとめた方がより魅力が出そう。2021/05/12
みやび
15
どこか「パノラマ島奇談」と被る部分があるなと思ったら、やっぱり自註自解で「二番煎じにすぎなかった」と書かれていた。グロテスクで悪趣味な殺し方や描写、世界観はとても乱歩らしく、当時の挿絵がそのまま復刻されている事で、更にその不気味な雰囲気を味わう事が出来た。変幻自在な影男と、その才能に目を付けた殺人請負会社の男との騙し合いが面白い。しかしそれも明智小五郎の登場で終止符が打たれた。影男は根っからの悪人ではなく人を救いもする。そこが魅力のひとつでもあるように思った。2018/10/08
ぴかりん
13
Audibleにて。若き日の二十面相かと思わせるような青年(影男)が主人公のお話。久しぶりに乱歩の世界を堪能してお腹いっぱいになりました(笑)。終盤に明智小五郎も登場!面白かったです〜2025/04/03