創元推理文庫<br> 晴れた日は謎を追って―がまくら市事件

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創元推理文庫
晴れた日は謎を追って―がまくら市事件

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  • サイズ 文庫判/ページ数 364p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488400576
  • NDC分類 913.68
  • Cコード C0193

出版社内容情報

不可能犯罪ばかりが起こる街、蝦蟇倉(がまくら)市。この街に住む人々の日常は、いつも謎と不思議に彩られている。第一線で活躍する作家たちによる、不思議な街の道案内。

内容説明

不可能犯罪ばかりが起こる街、蝦蟇倉市。賑やかな商店街や老婦人が営む和菓子屋があり、いわくつきの崖や海を望むホテルがあるこの街は、一見のどかなようで、どこかおかしい。蝦蟇倉警察署には“不可能犯罪係”が存在し、スーパーの駐車場では怪しい相談屋が事務所を開いている。この街の日常は、いつも謎に彩られている。第一線で活躍する作家たちによる、不思議な街の道案内。

著者等紹介

伊坂幸太郎[イサカコウタロウ]
1971年生まれ。千葉県出身。2000年『オーデュボンの祈り』で第5回新潮ミステリー倶楽部賞を受賞してデビュー。04年『アヒルと鴨のコインロッカー』で第25回吉川英治文学新人賞、同年「死神の精度」で第57回日本推理作家協会賞を受賞。08年『ゴールデンスランバー』が第21回山本周五郎賞を受賞、本屋大賞1位にも選ばれた

大山誠一郎[オオヤマセイイチロウ]
1971年生まれ。埼玉県出身。2002年「彼女がペイシェンスを殺すはずがない」をe‐NOVELSに発表してデビュー。翻訳書を出す傍ら、04年『アルファベット・パズラーズ』を刊行して本格的にデビュー。13年『密室蒐集家』で第13回本格ミステリ大賞を受賞

伯方雪日[ハカタユキヒ]
1970年生まれ。京都府出身。書店勤務を続ける傍ら、執筆活動も展開。03年「必然なる偶然」が『創元推理21』に掲載されてデビュー

福田栄一[フクダエイイチ]
1977年生まれ。愛媛県出身。2003年『A HAPPY LUCKY MAN』を刊行してデビュー

道尾秀介[ミチオシュウスケ]
1975年生まれ。東京都出身。2004年『背の眼』で第5回ホラーサスペンス大賞特別賞を受賞してデビュー。07年『シャドウ』で第7回本格ミステリ大賞、09年『カラスの親指by rule of CROW’s thumb』で第62回日本推理作家協会賞を受賞して、注目を集める。10年『龍神の雨』で第12回大藪春彦賞、同年『光媒の花』で第23回山本周五郎賞、翌年『月と蟹』で第144回直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

hiro

173
読メの読了登録800冊目。解説を読んで、シェアード・ワールドという言葉を初めて知った。さすが1番手の道尾作品はクリーンヒットで、それに続く伊坂作品も、伊坂さんらしい作品で読み応えがあった。一方、後半の3人は初めて読む作家さんだったので、楽しみにしていたが、3番手大山さんと5番手伯方さんともにトリックに少し無理があると思った。一方、4番手福田さんの「大黒天」は他の作品とは趣の違った作品だったのが逆に良かった。まだまだ蝦蟇倉市で起こる事件について知りたいので、続編の『街角で謎が待っている』も読むことにする。2015/03/03

takaC

170
まほろ市の二番煎じかと思っていたがそもそもそういうコンセプトだったんだね。面白いからもっとやって。 / 弓投げの崖を見てはいけない(道尾秀介) / 浜田青年ホントスカ(伊坂幸太郎) / 不可能犯罪係自身の事件(大山誠一郎) / 大黒天(福田栄一) / Gカップ・フェイント(伯方雪日) /2017/07/24

mocha

104
不可能犯罪が頻発する蝦蟇暮市を舞台にした、ミステリーアンソロジー。男性作家ばかりのアンソロジーは読んだことなかったかも?道尾秀介、伊坂幸太郎のお二人は、やはり安定感があり楽しめた。ただ、不可能犯罪という縛りがちょっと無理めな感じがする。それぞれの作家さんの味は出てたのかもしれないが、今ひとつノリきれない読書だった。2015/10/30

hnzwd

103
不可能犯罪発生率が異常に高いという「がまくら市」を舞台とした人気作家達による競作。舞台を同じくしながら、それぞれの作家の特徴を感じられる不可能犯罪になっているのは流石です。競作は、前に書かれた話の登場人物を再登場させたり、ある種の本歌取りっぽいノリが好き。同時に出たもう一冊にも色々共通するキーワードがあるようなので、、続けて読みます。2015/01/31

Kazuko Ohta

85
浜田青年、こんなところにイタンスカ。不可能犯罪ばかりが起こる蝦蟇倉市を舞台にした短編集で、伊坂幸太郎の『ジャイロスコープ』に収められていた「浜田青年ホントスカ」を改めて読む。この短編集に臨む作家5人の姿勢いろいろ。前の作家の話をまるで気にせずに書いている人もいれば、小ネタ程度に話題に出す人もいる。その点で、道尾秀介から伊坂幸太郎への流れは連作風の楽しさを味わわせてもらえました。蝦蟇倉市地図の掲載もオツ。2作目もあるんすか。次も是非というほどには面白くなかったのですけど、一応2作目も行っとくかな程度には。 2019/03/11

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