創元推理文庫<br> 日本探偵小説全集 〈3〉 木下宇陀児・角田喜久雄集

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創元推理文庫
日本探偵小説全集 〈3〉 木下宇陀児・角田喜久雄集

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  • 東京創元社(1985/07発売)
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  • サイズ 文庫判/ページ数 808,/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488400033
  • NDC分類 913.68

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

W-G

307
全集の中でもイマイチ興味が湧かず、今まで手にとることがなかった巻。ニコイチになっているせいで、無意識に低く見ていた気がする。突如、無性に読みたくなり購入。面白いのは確かだが、本格ミステリとしての骨格は浜尾に劣り、変格犯罪小説としては乱歩の個性に及ばずというところ。ただ、大下/角田それぞれ、追求するモチーフが確立しており、そのブレの無さと熱量の高さが、作品からもしっかりと感じられる。大下『凧』『虚像』角田『発狂』『高木家の惨劇』あたりが印象的。全体的に質がフラットで、外れと感じることはない。2019/02/02

ぽち

14
二作家それぞれ長篇を一篇と短篇を数篇収録。角田喜久雄『沼垂の女』ぬったり、と読む。我が故郷新潟の地名。つげ義春のような味わいで探偵小説に興味のない方にもお勧めの小品。わたしも探偵小説、とくに本格ものには興味がない(本書中もいわゆる謎解き場面、トリックを明かしていく描写を辿るのは甚だ苦痛であった)のだけど、の割に読むことがあるのは太平洋戦争前後の日本の時代、に惹かれる故なのだけど、こうした文学的発見はなんとも嬉しいものだ。2023/12/14

シガー&シュガー

14
大下・角田作品を複数まとめて読むのは初めてで、アンソロの中で読むのでは分からない本気度というか凄さみたいなものがガッツリ感じられました。時代伝奇物でしか知らなかった角田の現代物というのは興味深かったけれど「高木家の惨劇」でのトリックにまつわる悪意には驚かされたし、かつ人心の醜さは今も昔も変わらずで、それゆえに往年の名作は現代の読者にも飽きられることがないのだなと感じた次第。それは大下作品も同じ。巻末の日影丈吉の解説もさすがの読み応えで、分厚い一冊だけれどどこも読み飛ばせるところがありませんでした。2017/01/20

NICK6

11
大下宇陀児は最高っ。「虚像」はイイ。少女からおんな。透明で意思表示の鮮烈少女から戦闘モードのわるいおんなへ。ううむっ。わたくしっ、楽しい!。正邪の交換。歪みの過去と乱れる現在。悪の配置と正義の誤配置。もう、浮遊するフレーズが二項対立して、わたくし、平衡感覚を木っ端みじんに破壊されてしまいます。著者は確信犯的に、そのミステリアスな部分を隠そうとしないのが驚きだし、伏線も又、記憶せよって感じに私へテレパスするから「これが、本格ならぬ変格!」修羅場も終幕も先行き見え見えなのに、惑惑ドキドキが止まらないのである 2025/03/30

karatte

10
大乱歩や横溝に比してどうにもマイナー感の否めない二作家ではあるけれど、どの話も素晴らしい出来だった。取り分け大下宇陀児「凧」の鮮烈なラストは、今年読んだ作品中ベストかも(初出は昭和十一年ですが…)。角田喜久雄「発狂」。たった数十行で淡々と記される第二の復讐に至るまでの、怒涛の展開の凄まじさ。長編「高木家の惨劇」。トリックスター丹羽が暗い狂気に彩られた重苦しい物語に程良いアクセントを与えていて、ここまで鼻につく衒学趣味は近年のミステリにおいてすら稀だろう。2012/01/06

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