出版社内容情報
アレクサンドラは夫殺しを自白したが、真の動機を明かそうとしない。中央裁判所の法廷で明らかになる戦慄すべき事実とは。歴史ミステリの大家が放つ堂々たる傑作ミステリ!
内容説明
夫殺しを自白したアレクサンドラ。しかし彼女は弁護士のラスボーンにさえ、犯行に至った真の動機を明かそうとはしない。アレクサンドラの絞首刑を食い止めるべく、モンク、ヘスターは粘り強く関係者に事情を尋ね続ける。そして中央刑事裁判所の法廷で明らかになる戦慄の事実とは…。歴史ミステリの大家が、英国の名家に巣くう忌まわしい秘密を緻密な計算によって描き尽くした雄編。
著者等紹介
ペリー,アン[ペリー,アン][Perry,Anne]
『護りと裏切り』で、アメリカン・ミステリ賞最優秀伝統ミステリ賞受賞
吉澤康子[ヨシザワヤスコ]
津田塾大学学芸学部国際関係学科卒業。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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佳乃
29
あぁ、まさかそんなことって・・・と胸糞が悪くなってしまった。英雄たる男が息子を慰みにしていたなんて。自身も幼き頃にされていたのに。負の連鎖ではないか。アレクサンドラがそうした行動に移ったのがわかる気がした。なのにフェリシアときたら家名を守るため、女性には権利といえる権利がないために口を噤むしかないなんて。アレクサンドラの本当の動機がわかってスッとしたな。2017/11/08
鐵太郎
26
やがて発見された、驚くべき、戦慄すべき真実。「──こんな事は言うべきではないのですが、わたしがあなたの立場だったら、同じことをしたと思います」 ・・・上巻で、多少もたつくところはありましたが、下巻P116から始まる法廷シーンは、まさに圧巻。──「陪審は納得のいく評決に達しましたか?」 判事が聞いた。「はい、達しました」 陪審員長が返事をした。その声には粛とした響きがあった。「全員一致で評決したものですか?」「そうです、裁判長閣下」── 見事な時代ミステリです、これ。2013/07/21
ハレ
11
上巻での私の推理は全くの的外れで何ともお恥ずかしい~。しかしながらその恥ずかしさも忘れさせてくれるほど緊迫の法廷シーンは読み応えあり。証人台に立たされた少年2人は可哀そうすぎるよ。陪審員の評決場面はピリピリと緊張感が伝わってくる。ヴィクトリア朝時代の階級差、あまりの女性の権利の低さ、そして使用人の人権の無さにはあきれ返る。モンクの記憶はまだ断片しか戻らず、ヘクターとの関係もじれったい。行方が気になる。なのにこのシリーズ20作あるうち翻訳はたった4作のみ!発行年を見ると翻訳する気なしだな。あんまりだわ!2026/01/30
Hugo Grove
11
ビクトリア朝ロンドンで身分の高い貴族階級においても女性は夫又は父親の持ち物だった。何を護り何を裏切るのか,いえ、それが本当に護るべきものか、それが裏切りといえるものか。立ち位置で大きく価値は変る。いわゆる動機探しなのだが、それはそうそうに見当がついた。また展開が遅いため退屈な部分もあった。が、その時代の人々の立ち振る舞いなど細かく描かれていて最後まで結構面白く読んだ。2013/06/21
みさ
8
ぐだぐだしながら調査する前半パートと、その結果出てきたとんでもない事実を裁判で争う緊迫した後半パートの構成。名家が隠していた醜聞が本当にとんでもないものなので、こんなものが露見したら一族の名誉失墜は免れないという中、誰が証言するのか、どうやって裁判で立証するのか、人間関係を切り崩していく裁判パートは非常に面白い。判決が出た時の弁護士たちや被告人の様子には思わず感動。最後の証言の叫びがまた泣けるんだわ。2022/07/09




