内容説明
新しくやってきた司祭は、俗物きわまりない小男であった。金のために伝統を踏みにじるような改革の数々。ロンドンの権力者には滑稽なほど媚を売りながら、地元の信者は軽んじる、その態度。副司祭たちは彼の行ないに反発し、団結を強める。しかし、彼らの結束はいつしか崩れ始め、教会に悲劇が訪れたのだった。交錯する人々の思いが丹念な筆致で描かれていく、シリーズ第三弾。
著者等紹介
中村有希[ナカムラユキ]
1968年生まれ。1990年東京外国語大学卒。英米文学翻訳家。訳書に、フェラーズ『猿来たりなば』、ソーヤー『老人たちの生活と推理』、マゴーン『騙し絵の檻』などがある
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。




