内容説明
ガブリエルのもとにその手紙が届いたのは、聖アン祭の朝のことである。英国国教会の神父として完璧な人生を送る彼に、匿名の差出人は、過去のある事件を材料に聖職を放棄するように迫っていた。苦悩のあげくガブリエルは昔の恋人に助けを求めるが、調査の途上、事態は謎めいた変死事件へと発展した…。皮肉と悲しみ、そして生と死の交錯が感銘を呼ぶ、大型新人のデビュー編。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ごへいもち
17
なかなかよかった。雰囲気もいい、ただしミステリとしては禁じ手なんじゃ、という感じだけど。イギリスってパブリックスクールのせいかゲイが多いんだなぁ。美味しそうなものもたくさん。イギリスびいきのアメリカ人が書いたというのもなんとなく納得。この先も読んでみたいけど、どういうシリーズなのかな2012/01/01
千賀葵
0
ロンドンの教会で起こる脅迫事件。教会のことってイメージしづらいから興味深く読めました。個人的には、ガブリエルよりもディヴィッドの方に好感を持てました。活躍してるのはほとんどディヴィッドなので、実質の主人公はデイヴィッドなのかな。イギリスの地方が好きなので、ブライトンやらヨークシャーやらの記述があったのもよかった。ガブリエルがどうしてあんなにモテるのかが、読後も謎のままである。2015/02/08




