出版社内容情報
ダーラが経営する書店にコーヒー・バーができて四か月。店員のロバートが淹れるラテが好評だ。さらに、ダーラが企画した地域のお祭りの準備も着々と進行中。一方で、書店のマスコット猫のハムレットは相変わらず店の好きなところで寝たり、店内を堂々と闊歩したり。そしてお祭り当日、イベントが無事に終了するかと思いきや、コーヒー・ショップの店主の妻が死体で見つかった! 黒猫探偵の推理が冴える、楽しいコージー・ミステリ!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nemuro
50
「黒猫探偵の活躍が光るコージー・ミステリ」の第4弾。たしかに、実質的な主人公のダーラの職業は探偵ではなくて書店主。事件は日常の地域(ニューヨークのブルックリン)の中で発生する。とは言いながら、殺人事件も連続するし、ジリジリと魔の手も迫ってきて、そうそう油断はできない。活字を追いながら舞台となっている街並みや登場するキャラクターを想像するのも楽しみのひとつ。どうやらハムレットは「アメリカン・ショーヘアで、体重が9キロの大きな猫」らしく、ふむふむそうかと。さて最終巻の次号。しかるべき時に一気読みしてみようか。2021/01/31
ケロリーヌ@ベルばら同盟
49
NYはブルックリンで書店を経営するダーラと、書店とセット(!?)で叔母から遺された黒猫ハムレットのコンビが活躍するコージーミステリー第4弾。このシリーズのキモは、名探偵役がお猫様だということ。ダーラは、ハムレットの能力を認めつつも、肝心な所でスルーしてしまい、読者はハラハラドキドキ。ミステリーである以上、傷ましい事件はつきものですが、個人経営の書店に新設されたカフェスペースや、独立記念日のブロックパーティーなど、心躍る小道具も満載で、今作も楽しく読了。2019/10/17
らび
26
先に最終巻を読了済みなのでこれがラスト。うたたねというよりハムレット大活躍の巻です。鋭い慧眼でダーラの危機を救うホントに頼りになるゴス猫のちっちゃい兄弟!いや、空手キャットです。いろんな推理よりも「半分人間なんじゃないかしら」と言わしめる鋭さと悪賢い黒猫の物語が終わってしまってちょっと寂しいです。2020/05/09
しましまこ
26
今回は独立記念日を祝うブロック・パーティー。発起人のダーラのてんやわんや、からの殺人、ハムレットの大活躍(笑)。ローマも幸せそうで良かった。しかし次巻で完結だそうだ、淋しいよ。2017/12/31
きょん
22
独立記念日を祝うブロックパーティーという馴染みのないイベントでしたが、日本でいう所の商店街のお祭りみたいな感じで楽しそう。正直リース刑事とダーラの相性はあまりよくないんじゃないかと思うけど、ダーラは結構好きだったみたいですね。次で最終巻とのことですが、その辺りも進展するのかな?2018/01/23