出版社内容情報
ニューヨーク、ブルックリンの書店を大叔母から相続した、三十代半ばのダーラ。堂々と書棚を徘徊し、緑色の目で冷たく客を睥睨する黒猫ハムレットが店のマスコットだ。ある日、ダーラは近所の工事現場で常連客の死体を発見してしまう。その脇には動物の足跡が。最近、夜に外を出歩いているらしいハムレットのものなのか? 名探偵猫ハムレット登場の、コージー・ミステリ第一弾。訳者あとがき=越智睦
内容説明
ニューヨーク、ブルックリンの書店を大叔母から相続した、三十代半ばのダーラ。堂々と書棚を徘徊し、緑色の目で冷たく客を睥睨する黒猫ハムレットが店のマスコットだ。ある日、ダーラは近所の工事現場で常連客の死体を発見してしまう。その脇には動物の足跡が。最近、夜に外を出歩いているらしいハムレットのものなのか?名探偵猫ハムレット登場の、コージー・ミステリ第一弾。
著者等紹介
ブランドン,アリ[ブランドン,アリ] [Brandon,Ali]
アメリカ、テキサス州生まれ。オクラホマ大学でジャーナリズムを学ぶ。ダイアン・A・S・スタカート名義で“探偵ダ・ヴィンチ”シリーズを発表したほか、ヒストリカル・ロマンスをアレクサ・スマート、アンナ・ジェラードの名義でも発表。現在は南フロリダで暮らしている
越智睦[オチムツミ]
東京外国語大学外国語学部ロシア語学科卒。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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sin
88
わかりやすく怪しい登場人物や、現実的ではあるもののそれじゃ話として面白味がない容疑者の検挙の後の、クライマックスに証されるわかりやすい意外な真犯人(笑)。居心地の良さそうな書店の描写とそこに住まう書店猫の愛らしさにつられてなんとなくだらだらと主人公の独白に付き合わされて、最後のページまで来てしまった感じがしないでもないが全体の構成は悪くない。ただ彼女の独断的な恋ばなはどうにも座りが悪くて、これで正式な彼氏ができた日にはもっと甘々な独白を聞かされる事に成りそうな予感がして興醒めに感じるのは、男のサガ?2017/03/21
mocha
85
あー面白かった♪終盤久しぶりに心拍数が上がるようなハラハラ感。ページを繰る手がもどかしい。アパートメントを改造した書店を想像すると、すごく羨ましくなった。しかも無愛想な黒猫がボス(のような存在)。本をはたき落としてヒントを出すやり方は『シャム猫ココ』シリーズで既視感。貴族的なココも強面のハムレットもどちらもいいな。シリーズ2作目からの邦訳とのこと。1作目もぜひ読んでみたい。2015/09/19
ゆかーん
80
書店看板猫ハムレット。彼は店の従業員の一員として、お店を守っています。店のオーナーのダーラはハムレットの飼い主ですが、すぐに店からいなくなる彼に振り回されてばかり…。そんなある日、彼女は近所の工事現場でハムレットの足跡と、常連客の死体を発見してしまいます!事件の謎を追及するダーラは、ハムレットが書棚から落とした本のタイトルから、事件のヒントを見つけ出そうとします。しかし調べるほどに、ご近所の人々が疑わしく思え、事件の解決は困難に…。個性的な登場人物とハムレットの自由さに、振り回されてばかりの一冊でした。2016/08/01
ぶんこ
70
ニューヨークのブルックリンの書店を相続したダーラと、その書店のマスコット黒猫のハムレット。 気に入らない人間にはシャーと威嚇したり無視をする怖いニャンコ。殆どの人間に懐かないのに、パートタイマーとして働き出した18歳のロバートとは「グータッチ」をしちゃうのです。最高!私もハムレットとグータッチしたい。殺されそうになったダーラを助けるハムレット。ダーラとは親密な関係ではなかったのに、果敢に挑戦するハムレットに胸がキュンとなりました。謎解きに本を落とすで「ココシリーズ」読み直したくなりました。2015/12/02
さつき
68
大叔母からの遺産でニューヨークの書店と黒猫ハムレットを引き継いだダーラが店員の面接をしている場面から始まります。申し分なさそうな志願者もハムレットのお眼鏡にはなかなか敵わないのが面白い。ミステリなので殺人事件が起きますが、犯人は登場した時からバレバレです。黒猫の活躍が可愛い作品でした。2020/02/21