内容説明
それはオコナー上院議員にとって、再選をかけた選挙戦のさなかの出来事だった。雑誌記者である愛人が自宅アパートで殺害され、しかも自らがその第一発見者となる。死亡推定時刻、折悪しくある人物と密かに接触していたために、アリバイは成立しなかった…。弁護士を経て政界に入り、つねに前進をつづけてきた議員。事件は思いがけず、人生の綻びを浮かびあがらせることになる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
けいちゃっぷ
3
議会は会期末で、さらに選挙の真っ最中に上院議員の愛人が死体で見つかった。しかも見つけたのは上院議員その人。スキャンダルに発展すれば再選はない。地方検事はライバルの民主党側。まさに四面楚歌。これは意外と読ませる。下巻も期待が持てるぞ。372ページ2012/03/10
teetee1968jp
0
図書館の廃棄本だったのをもらって読みました。 文体に慣れてからは、面白くぐんぐんと読み続け、出生、親、兄弟、恋人、妻、子、同僚、敵、普遍的な人間関係に共感を覚えながら上下巻読み終えました。 リチャード・バウカー。知らない作家でしたが、別の作品も読んでみたいです。2023/06/05