出版社内容情報
女を襲うカージャック事件が続発。殺された男とシンディの関係は? 何かを隠しているらしい娘の態度にデッカーの苛立ちは募る。新人警官シンディが主役のシリーズ第12弾。
内容説明
女性を背後から銃で脅して車を奪う。そんな事件が続発。だが調べるうちに、一連の事件のなかに毛色の違うものがまじっていることに、デッカーらは気づく。身代金目当てに誘拐され殺された男性の事件と似ているのだ。実はその男性とシンディは顔見知りだった。何かを隠しているらしい娘の態度に、デッカーのいらだちは募るばかり。新人警官シンディが主役の、人気シリーズ第12弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アイゼナハ@灯れ松明の火
29
いやもうハラハラさせられたー!!得体の知れぬストーカーとカージャックの関連性に中々思い至らなかったせいもありますが…向こうの警察の新人イジメがここまでエゲツないとは。ずっとヘイリーを怪しんでいた私はとんだお間抜けさんでした。オリヴァーは役得でしたね。もっともこの後、手ひどく傷つかなければの話ですが(笑)オリヴァーに対するデッカーの歯の喰いしばり方も中々見物ではありました(苦笑)そしてシンディには、親父さんがマッチョだからって張り合う必要なんてないんだからね!!と声を大にして申し上げたい。頼むよ…本当に。2012/06/05
cozicozy
23
下巻、大きく物語は進んで行きます。警察内部の腐敗した体制に、ビックリです。証拠品が横流しされ、袖の下が罷り通っている状況。一部の者たちが悪に手を染めれば、同じ環境で働く者を同じくくりで取られるのではないでしょうか。皆が皆、そうではありませんが、闇に手を染めれば戻る場所は闇にのみ。事件が起きた当時は、なんの共通も見いだされなかったまま時間が過ぎ、似通った事件により、関係者への聞き取りなどが行われる。事件の被害者である者、加害者である者が真実のもとに明かになり、意外な結果を明白に。悪事には酬いがある!シンディ2013/12/17
み
20
ハラハラでしたね、事件よりも彼女が心配で。彼女メインのお話しより、パパメインの方が楽しめますね。2024/08/12
ほちょこ
15
若気の至り。暴走シンディは読んでるのが恥ずかしくなるほど若くて青い。そろそろデッカーの胃にも穴が開く。頑張っておくれよ、シンディ。 と思いきや、次作からの数作は未翻訳。あらら。次の翻訳された作品はシーズン2のようで、すでにシンディも結婚後のよう。なんともやるせなし。2016/05/05
tom
4
おバカの娘が自分では何もできないのに、やらなきゃならないと妙に頑張ってしひどい状況に追い込まれた。周りの大人たちは、その後ろを一生懸命追いかけて、なんとか悪人をやっつけることができました。めでたしめでたしという物語。このバカ娘の父親は、正統派ユダヤ教徒の女性と再婚し、自分も同じ信仰を持つようになった人物。戒律に縛られた四角四面の生活のなかで、なかなか味のある家庭生活を営んでいる。その一方で、困難な事件に立ち向かう。そこにこのシリーズの面白さがあったのに、この本は、いったい何なのだ。笑ってしまって読了です。2012/08/05
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- 和書
- 迷走女刑事 角川文庫