創元推理文庫
雪の女

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  • サイズ 文庫判/ページ数 472p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488280048
  • NDC分類 993.61
  • Cコード C0197

出版社内容情報

高名な女性セラピストの不可解な死。関係者はなにやら事情がありそうな女性ばかり……。北欧フィンランドを舞台に、女性警官マリアが事件を追う。〈推理の糸口賞〉受賞作。

内容説明

エスポー警察の巡査部長マリア・カッリオは、女性限定のセラピーセンター、ロースベリ館での講演を依頼された。だがその講演から数週間後、館の主であるセラピストが行方不明になり、雪深い森でガウンとパジャマのまま死体で発見される。当時館に滞在していたのは、訳ありげな女性ばかり。北欧フィンランドを舞台に、小柄な女性警官マリアが事件を追う。“推理の糸口賞”受賞作。

著者等紹介

レヘトライネン,レーナ[レヘトライネン,レーナ][Lehtolainen,Leena]
作家。『雪の女』で、“推理の糸口賞”受賞

古市真由美[フルイチマユミ]
東京都生まれ。フィンランド系企業に勤務の傍ら、フィンランド文学の紹介、翻訳に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

217
今、巷で人気の北欧サスペンスなるものを読んでみようと思って。暑い国に行く時は暑い時に、寒い国には寒い時に行けというが、まさにその通りだ。物語は真冬のフィンランドが舞台。登場人物の名前も(作家の名前も)地名も、エキゾティックなフィンランド語。本書はいわゆるミステリーではない。しいて分類するなら、警察小説とでも言うべきものだろう。主人公の警官マリアがとっても魅力的だ。ワキ役陣も中々に個性的。謎解きの面白さではなく、彼等の行動をこそ楽しむべき小説だ。間も無くフィンランドも春を迎えるエンディングは爽やか。2014/10/02

ふう

47
事件の謎を解いていくおもしろさに加えて、警察官マリアのタフさとアンティに見せる素直さ、そしてフィンランドの女性たちの考え方が縦横に絡まって、読み応えのある作品でした。警察官たちの遠慮のない会話の裏に、同僚女性への思いやりも垣間見られて、きれい過ぎないところがいいなと思いました。「自分のことは自分で決める」というマリアの考え方、生き方もいいですね。結婚・妊娠しても警察官を辞めるという話が出てこないので、女性が働きやすい国なんだ…と、ちょっと違うところで感心して読みました。2013/02/09

がいむ

30
個人的にも北欧ミステリーブームです♪ 今回は女性警官マリア・カッリオが活躍するフィンランドの小説「雪の女」。女性セラピストが雪深い森のなかで死体で発見された事件。派手さはないけど、人物描写が丁寧で好き。登場する女性は一見さばさばと強く、”一人でいたいという欲求と、誰かとつながっていたいという欲求がぶつかり合っている”ような人たち。そこに共感する人はマリアが好きになれると思う。途中妊娠が分かり、職務に励みながらお腹の赤ちゃんを気にしている。そんなとまどいなど、細やかな描写も印象的。2014/03/24

tow

17
北欧ミステリー。そうです、固有名詞が地名なのか人の名前なのか、はたまた男なのか女なのか(笑)あらすじにある死体が出てくるまでに70ページを費やしていた、よく読んだな、アタシ(笑)よくここまで引き伸ばせたな感が。なにより、イェンセン家が気になる。なんなん?あのあの家。普通なん?←親4人??一番のミステリーだ。2018/02/19

K

17
マリア・カッリオシリーズ。真相にたどり着くまでは良かったので、その真相には期待しすぎたかな。登場人物は魅力的で、フィンランド独特の雰囲気があったと思います。地名が読みにくいのも楽しかった(笑)2014/01/15

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