出版社内容情報
かつて伝説の諜報員だった、警察署長ブルーノの友人が殺された! 緻密な構成と驚愕の真相で社会問題をえぐる、ベテランジャーナリストが放つ傑作警察小説。
内容説明
警察署長ブルーノは友人のエルキュールからある問題の調査を依頼される。トリュフ市に粗悪な中国産トリュフが紛れ込んでいるというのだ。だが聞き込みを始めた矢先、エルキュールが何者かに殺害される。彼はかつて情報部に所属する伝説の秘密警察官だった。犯人はその過去を知っていたのか?圧巻の取材力と緻密な構成、そして驚愕の真相。ベテランジャーナリストが放つ傑作!
著者等紹介
山田久美子[ヤマダクミコ]
英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ごへいもち
35
英国人が書くフランスの田舎を舞台にしたコージーミステリ?殺し方も行われた犯罪もコージーではないけど全体にのんびりした雰囲気。警察署長と言っても小さな田舎町でハンサムで優しいブルーノ、彼が作る料理も美味しそう。この続きも読みたいのにここまでしか訳されていないのが残念2021/10/08
本木英朗
30
英国の現代ミステリ作家のひとりである、マーティン・ウォーカーの長編のひとつである。フランスの片田舎の警察署長ブルーノは友人のエルキュールからある問題の調査を依頼される。トリュフ市に粗悪な中国産トリュフが紛れ込んでいるというのだ。だが聞き込みを始めた矢先、エルキュールが何者かに殺害される。彼はかつて情報部に所属する伝説の秘密警察だった。犯人はその過去を知っていたのか?という話である。「圧巻の取材力と緻密な構成」という言葉そのものだよね、うん。さすがは作者である。大満足でした!2023/02/20
アカツキ
22
警察署長ブルーノ3作目。友人エルキュールからトリュフ市場で売られている国産トリュフの中に中国産の安トリュフが混ざっているという苦情が出始めたと情報をもらったブルーノ。推薦により調査員に収まって調べ始めるが、エルキュールが殺害されて…。ベトナム人と中国人の抗争。ロマンスは仕事人間イザベルと縁が薄れて英国人パメラと恋人になるけれど、前作までの魅力はどこへやら。別人みたいな変わりよう。恋人としてはダメなタイプ?シングルマザーの登場でまた先がわからなくなる。続きがあるみたいだけど翻訳はここまで。2022/01/23
かもめ通信
18
本が好き!を通じていただいた本。今回もとっても面白かった。 自然豊かなフランスの田舎を舞台に繰り広げられるこのシリーズは、様々な社会問題が丁寧に描きこまれると同時に、とびきり美味しそうな料理がこれでもか!と登場する美食の物語でもある。まさに味わい深い物語。2014/01/19
星落秋風五丈原
16
スパイ映画やアクション映画でかつての悪役(ロシア、中東)が姿を消しているが、ミステリの世界でもいよいよアジアが主役になったようだ。長閑な村サンドニでも、ベトナム人と中国人の反目が明らかになったり、中国人の秘密結社や密入国があったりとアジア絡みの話題が多い。今後、現実世界で中国の台頭が進めば、フィクションもそれに倣ってゆくのではないか。毎回『ダイ・ハード』シリーズのマクレーン刑事も真っ青の危険に飛びこんでいくシーンがあり、ハラハラさせる。恋人もいることだし、ぜひぜひ自重して欲しいものである。 2014/01/29
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