出版社内容情報
遺伝子組み換え作物の研究所が放火と、大きなワイン桶の中で見つかった青年の死体。ふたつの事件の繋がりとは。心優しき警察署長が不可解な事件に挑む。清新な傑作ミステリ!
内容説明
夏の終わりの夜明け前、サンドニの遺伝子組み換え作物の試験場が放火された。村でただひとりの警官にして警察署長のブルーノは、国家警察の刑事に協力し住人への聞き込みを行う。そんな折、村の青年がワイン農場の大きなワイン桶の中で死んでいるのが発見された。事故か?殺人か?放火との繋がりは?心やさしき警察署長は、村の平穏を取り戻すため不可解な事件に挑む。
著者等紹介
山田久美子[ヤマダクミコ]
英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
白玉あずき
42
第一作目にあった魅力が消えた・・・・ サンドニの自然、風俗慣習、人間関係の豊かさに対する憧れが縮減、主人公にも「いい人なんだけどねぇ」的つまらなさが発動してしまい、義務感からの読了で残念。まあ怪しすぎるアグリコラ研究所を発端とする国際的陰謀事件を期待した私が、最初からピントを外していたのでしょう。田舎町の雇用創出、産業誘致に苦労する町長さん他、現実の苦さには共感できます。観光と地元の名産品だけで地域を維持していけるのか?大資本が入り込むことで、守るべき郷土の姿が消滅してしまうのではとか。2020/12/25
ごへいもち
19
これ良いかも。「頭蓋骨バリバリ」とか食事シーンで受けれられないものもあるけど。2020/10/02
アカツキ
18
警察署長ブルーノ2作目。夜明け前、遺伝子組み換え作物の試験場が火事になり、ブルーノも現場へ駆けつける。調査結果は放火。犯人は研究所の内部を知る過激派エコロジストだろうと捜査が始まる。そんな中、ワイン農場の大きなワイン樽の中で村の青年が死んでいるのが発見されて…。前作に引き続き料理や村生活やロマンスなどコージー要素は魅力的だけど、ミステリのテンポが悪くて、そうだけどそうじゃない!ともどかしい気持ちになる。前作は大物然としていた村長が急に俗っぽく小物になったような…。気のせい?2022/01/23
bapaksejahtera
15
ブルーノ署長シリーズ第二作。最終作を読んでから1,2作と読む。フランスの架空の田舎町を舞台に、お国ぶりや地方の風物を背景にしたサスペンス。今回はワイン樽の中の死体が登場するものの余り残酷な犯罪は無く済ませる伸びやかな小説である。背景にある復讐譚は、やや無理筋のような気もするが。登場人物は各巻ごとに個性や動きが鮮明になってくる。主人公の後ろ盾になっている村長が回を重ねるごとに田舎の村の少政治家としての動きも見せてそれらしい。又主人公を巡る女性模様の展開も面白い。もう一度最終回を読む必要があるような気がした。2024/01/16
norstrilia
11
シリーズ2作目。社会派ミステリとして扱うテーマも、登場人物達も深みを増した。世界観が高い完成度で確立しているにもかかわらず(舞台が実在するのもあるけど)、ふとした拍子にガラリと見え方が変わる。ジャーナリストの著者の真骨頂。重厚なテーマと、映像的なフランスの田舎の風景と、美味しそうな食事とのバランスも絶妙で、作品の雰囲気が素晴らしい。2015/03/23
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