創元推理文庫<br> 罪深き眺め

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創元推理文庫
罪深き眺め

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  • サイズ 文庫判/ページ数 397p/高さ 15X11cm
  • 商品コード 9784488273019
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

バンクス警部はため息をついた。都会の喧騒を逃れて、ロンドンからここイーストヴェイルに転属してきたというのに、この有様はどうだ。町にはのぞき魔が出没して被害が相つぎ、老人宅を狙った盗難事件もいっこうにやむ気配がない。そして今度は、無害な老婦人が殺されたというのだ…。多彩な登場人物と独特の詩情。現代英国ミステリの輝きを伝える大型シリーズ、堂々の開幕。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

燃えつきた棒

25
現在、読みかけ本が本書を除くと48冊、おまけに21日には社会学者の岸政彦さん編集の『東京の生活史』も出版されるということで、今回は感想文の作成にあまり時間を割けない。 本書は、現在AXNミステリーで放送中の「主任警部アラン・バンクス」の原作で、海外ミステリードラマの大ファンである僕は、シリーズのほとんどの作品を既に視聴している。 わりとお気に入りのドラマなので、今回原作を手に取ってみた。 とても読みやすくて、今の僕にはありがたかったのだが、それにもかかわらず少々不満を言わせてもらいたい。2021/09/18

おくちゃん

8
初めての作家。アンクリーヴスのペレス警部シリーズと同じ匂いを感じました。 このシリーズ、もっと人気が出てもおかしくないのにと思う。2作目も読みます。2021/07/04

bapaksejahtera

7
邦訳の本シリーズ後半数冊の講談社文庫版を読み終えたので、初期作の創元推理文庫版に移る。本作はシリーズ第一作でロンドンからヨークシャーの田舎警察に移ったバンクスは家族共々ゆっくり過ごせると思いの外、老女殺人、のぞき、少年非行と、これではロンドンと変わらぬと嘆きつつ偶には「南部人」と揶揄されゆこともあるが、上司や部下と何とか事件を解決していく。衰退する英国経済と荒れる社会を描き、ちょっとしたロマンスの危険を楽しむ。70歳老人読者にはややモチャモチャのエピソードは多いがまずはスムーズなシリーズスタートとなった。2021/09/12

えっこ

2
BBCのTVドラマ「主任警部アラン・バンクス」の原作本。第1作。ドラマの方がもっと時間が過ぎているらしい。アランは独り暮らしになっていないし、部下にアリーもいない。妻を愛しながらも、美しく聡明な女性に心惹かれて葛藤する。タフで仕事ができるが、普通の男として描かれてる。母や父が子どもに対して注ぐ過剰な愛が、事件の根本のようで、切ないな。2020/03/06

卓ちゃん

2
バンクス警部シリーズ初回作「罪深き眺め」読了。最近スェーデン、デンマーク等の北欧警察物に嵌っていたが、久々に英国のミステリーを読み、その奥深さと面白さに推理小説本場の実力を痛感。25年前の作品で犯罪自体は古臭かったが、主人公の等身大の人間臭さと身近さ、それに纏わる人間関係の細やかさが生き生きと描かれ堪能した。事件は悠々と進行し前半は物足りなさがあったが、後半は一気にスピードアップ。英国社会の問題点もあり全体的には暗いが、登場人物全員仄々として暖かく読後感も清清しい。2014/02/28

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