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創元推理文庫
騙し絵

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  • サイズ 文庫判/ページ数 329p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488271039
  • NDC分類 953
  • Cコード C0197

内容説明

幾度も盗難の危機を乗り越えてきたプイヤンジュ家のダイヤモンド“ケープタウンの星”。銀行の金庫で保管されていたこのダイヤが、令嬢結婚の日に公開されると、警官たちの厳重な監視にもかかわらず、偽物にすり替えられてしまった!誰が?いったいどうやって?第二次大戦末期、本格ミステリ・マニアのフランス人が捕虜収容所で書き上げたという、幻の不可能犯罪ミステリ。

著者等紹介

平岡敦[ヒラオカアツシ]
1955年生まれ。早稲田大学文学部卒業。中央大学大学院修了。現在中央大学講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

セウテス

64
〔再読〕3作の興味深い密室ミステリを、立て続けに出しながらも、その売れ行きが良くないと知るや、フランスに本格ミステリはダメだと筆を折ってしまったと聞く。物語は集団観衆の中、5つの国から派遣された警官が警備するダイヤが盗まれてしまう。これは中々雰囲気が良く、必死に推理を巡らせていたのだが、やがて巨大飛空挺やら色々消えていくと、冒険ファンタジーかと首を傾げてしまう。ここで読者への挑戦が登場、作者がたいへんなミステリマニアなのは理解するが、何か本格ミステリを考え違いしてないか。気にしなければ、中々読みやすい。2018/03/06

KAZOO

20
フランスのミステリーでこのような作品があるとは知りませんでした。どこかの感想で見て読みたくなって読んだのですが、「読者への挑戦」などという個所があったりで、著者が様々なミステリーを読みこんでいるのがわかりました。ただ解決があまりにも安易のような感じがしました。2014/06/13

しろ

8
☆6 メインの、宝石消失トリックが面白い。読者への挑戦で唯一解ったところだけど(アレをみれば見当がつくと思う)。しかし犯人だとかアリバイトリックだとかは精緻ながらも細かすぎてよく解らなかった。全体的に人物の影が薄く、人間味を感じられないもので、まさに本格ミステリと言うべきか。宝石消失場面なんかは特別な書き方でレポートのように事実がただ書かれている(そこにはもちろん意味がある)。そういうわけで少し読みにくいけど、解決は明瞭に語られる。リスクの高い犯行だが、小説はこれくらいじゃないとね。2012/01/05

ホームズ

6
メインの事件が起きるまでが少し長いかな~。事件が起きてからの展開は早かったので楽しめましたけどね(笑)犯人は割と分かりやすいかな~(笑)探偵役のキャラクターが少し薄いかな~。もう少し個性が強くってもいい気がしますね。他の登場人物たちのなかに埋もれてしまってる感じでした。それでもトリックとかは面白かったし他にもシリーズが翻訳されたら読んでみたいですね(笑)2009/11/20

geshi

3
事件の前振りとしての〈ケープタウンの星〉の由来やアリーヌとマクシムのロマンスが長いのが気にはなるけど、それも含めて黄金期的で好きだな。 衆人環視状況からのダイヤ盗難に始まり、巨大な発明品の消失、失踪、誘拐、殺人と次々と事件を展開させて、検証はするが推理する余裕もなく一気に読み進めさせられる、いいスピード感。 メイントリックはよくぞここまでと称賛したくなる大掛かりなもので、良質のマジックを見た時のように見事な騙し絵を見せてくれている。2013/09/12

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