創元推理文庫
怪盗タナーは眠らない

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  • サイズ 文庫判/ページ数 297p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488268022
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

脳に銃弾を受けて眠りを失ってしまったが、その代わりに語学力と万巻の書からの知識を得たエヴァン・タナー。ギリシア‐トルコ戦争時のアルメニア金貨が今もまだトルコ領内に埋もれているとの情報を得た彼は、金貨を手中にすべく旅立つが、スパイ容疑で逮捕された!決死の脱出から始まるヨーロッパ大活劇。異能のヒーローが活躍する、ブロック初期の痛快シリーズ、ここに開幕。

著者等紹介

阿部里美[アベサトミ]
成蹊大学英米文学科、東洋英和女学院大学人間科学科卒。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

121
タナーシリーズの最初の方です。2作目を先に読んでしまいました。睡眠障害に陥った経緯などが書かれていて、それを逆手にとって語学などが堪能なアンチヒーローが誕生したわけです。エンターテイメント性があり、読ませようという工夫がマット・スカダ―などのシリーズに比べるとたくさんある気がしました。映画化されると面白いですね。2016/08/28

Panzer Leader

46
「殺し屋ケラー・シリーズ」を読み終えたので「泥棒バーニー・シリーズ」読む前に寄り道。脳に損傷を受けたため不眠症になり語学に秀で、怪しげな世界各国の組織の会員になるのが趣味(?)の主人公。ふと知ったトルコ領内に眠る金貨を手に入れようと旅するが、行く先々で潜入工作員のごとく混乱を巻き起こす。熱くならずに飄々と危機を乗り越えていく様はケラーさんの原型を見ている様。ちょっとご都合主義が気になるが、可もなく不可もなくといった作品ではある。2018/04/24

Tetchy

31
タイトルの「快盗」の文字が変な先入観を与えてしまっている。ただ単純に泥棒が不眠症という特異体質と広範な語学力、そして趣味で所属している各国の非政府組織や非営利団体の伝手がある特徴を活かして難関をクリアしていくという巻き込まれ型サスペンスの妙味を期待して読んでいたので唐突に最後になって現れる組織の登場に面喰ってしまった。これこそが作者のミスディレクションなのだが消化不良感が残った。さて個人的なことだが現在非常に忙しく、自分の時間を取れないこの時期に24時間全く眠らないエヴァン・タナーが実に羨ましく思った。2013/04/12

geshi

26
昔のセル画のルパン三世のイメージで再生される冒険活劇。主人公は一般人なのにスパイ顔負けにごたごたに巻き込まれつつクールに切り抜けるというのをやりたいんだろう。それにしては博覧強記の頭脳派なはずなのに作戦はいきあたりばったりで運で乗り切っている感じがかなりある。軽妙さを売りにしているのかと思いきや途中で革命を引き起こすきっかけになりヒロインとのロマンスと別れをずっと引きずっていて変に思い。騙してきた相手を騙し返すスッキリがあるからエンタメ性は一応確保されている。2024/06/07

sanosano

13
ふーーん。これ、なんですかね。不条理冒険活劇?全く怪盗ではないし。クールにというか淡々と物語は進む。コメディとして読めばいいのか?よーわからん。2020/08/12

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