創元推理文庫
ゴールドスティン〈上〉

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 369p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488258078
  • NDC分類 943
  • Cコード C0197

出版社内容情報

ニューヨーク・ギャングの殺し屋と目される危険人物の来訪が、悪党たちが跋扈する巨大都市ベルリンに一大騒動を巻き起こす……。ベルリン・ミステリ賞受賞の傑作警察小説シリーズ。

内容説明

1931年のその日、ベルリン警視庁殺人課警部のラートを呼び出した副警視総監の機嫌は最悪だった。ニューヨーク・ギャングの殺し屋と目されている危険人物ゴールドスティンがベルリンに来訪しているというのだ。その目的は一切不明。犯罪組織リングフェラインが、彼に殺しを依頼したのだろうか?だれもが疑心暗鬼になる中、ラートはこの男の二十四時間の監視を命じられるが…。ベルリン・ミステリ賞受賞シリーズ!

著者等紹介

クッチャー,フォルカー[クッチャー,フォルカー] [Kutscher,Volker]
1962年ドイツのノルトライン=ヴェストファーレン州のリンドラール生まれ。ヴッパータール大学とケルン大学でドイツ文学、哲学、歴史学を専攻。新聞編集者として活動したあと、作家活動を開始。1995年、Bullenmord(クリスチャン・シュナルケとの合作)でデビュー。2007年にゲレオン・ラート・シリーズ第一弾の『濡れた魚』を発表。同シリーズでベルリン・ミステリ賞を受賞する

酒寄進一[サカヨリシンイチ]
ドイツ文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かもめ通信

16
フィクションの中に実在した人物や実際に起きた事件などを巧みにちりばめながら、1929年から1話完結で1年ごとに物語がすすんでいく手法で、1936年に大団円を迎えるべく執筆されているというシリーズの第3弾!運良く今回も書評サイト本が好き!を通じていただきました!ストーリーよりも時代に飲み込まれていく感じがスリリング。どのような結果が待ち受けようと最後まで目をはなさいと決めました。2014/08/31

Hugo Grove

14
ラートシリーズ三作目。主人公のラートのヤナ奴感が減ったなあ。でも話はいろいろ入り組んでて面白い。下巻に続く。2014/10/07

わたなべよしお

11
 大事件が起きるというより、静かな始まり。だが、いろいろ伏線が張られているようだ。下巻へ。2014/08/13

Reiko

10
大風呂敷を広げすぎなのでは、とさえ思えるほど色々な出来事が起こっている。どこでどう繋がっていくのか、目が離せない。1931年のベルリン。第二次世界大戦、ナチス台頭直前のベルリンの緊迫した状況も含めて読んでいて興味深い。主人公にもう少し魅力があれば…。2014/09/03

くり坊

8
シリーズ3作目、1931年ベルリン。ニューヨークから来たマフィアのヒットマン、ユダヤ人のゴールドスティンを監視することになった主人公ラート警部。出し抜き合いの追いかけっこで、物語は軽快に始まるが、舞台背景は、警察官の犯罪・腐敗、百貨店荒らしのストリートチルドレン、マフィア同士の抗争、共産党員のデモ、ナチの内部分裂、隠れSS、そしてユダヤ人社会、とだんだんヘビーに。恋人チャーリーとの関係もヘビーな方向に。ドラマ盛り上がる。面白い。2015/06/24

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/8130637
  • ご注意事項