創元推理文庫
ホテル1222

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  • サイズ 文庫判/ページ数 441p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488257064
  • NDC分類 949.63
  • Cコード C0197

出版社内容情報

雪嵐の中、オスロ発ベルゲン行きの列車が脱線、トンネルの壁に激突した。運転手は死亡、乗客は近くの古いホテルに避難した。ホテルには備蓄がたっぷりあり、救助を待つだけのはずだった。だがそんな中、牧師が他殺死体で発見された。吹雪は止む気配を見せず、救助が来る見込みはない。乗客のひとり、元警官の車椅子の女性が乞われて調査にあたるが、またも死体が……。ノルウェーミステリの女王がクリスティに捧げた、著者の最高傑作! 解説=若林踏

内容説明

雪嵐の中で列車が脱線し、トンネルの壁に激突。運転手は死亡、乗客は近くの古いホテルに避難した。ホテルには備蓄がたっぷりあり、救助を待つだけのはずだった。だが翌朝、牧師が他殺死体で発見された。吹雪はやむ気配を見せず、救助が来る見こみはない。乗客のひとり、元警官の車椅子の女性が乞われて調査に当たるが、またも死体が…。ノルウェーミステリの女王の最高傑作!

著者等紹介

ホルト,アンネ[ホルト,アンネ] [Holt,Anne]
1958年生まれ。ベルゲン大学法学部在学中の84年から88年までノルウェーの国営テレビ放送局に勤務。その後の二年間、オスロ市警に検察官として勤務。90年にテレビの仕事に戻り、91年までニュース番組のキャスターを務めた。その後弁護士の仕事をしていたが、93年にハンネ・ヴィルヘルムセン・シリーズの一作目にあたる『女神の沈黙』で作家デビュー。さらに96年には法務大臣となる。翌年大臣の職を退き、現在は執筆活動を続けている

枇谷玲子[ヒダニレイコ]
1980年富山県生まれ。大阪外国語大学(現大阪大学)卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

W-G

269
最近やたら寒いので、季節感をあわせて選書。はじめて読む作家。しかもシリーズ物の途中からという。あらすじを読む限りは日本人の大好物と思えたが、微妙にツボを外しまくった展開で、期待していた充足感は得られなかった。まず、この手の作品に探偵役の一人称は適さない。解決までの思考を曖昧に描くしかなく、変に思わせ振りな描写が多い。その癖に真相がシンプルで拍子抜け。なかなか個性的な面々が登場するのに、事件を錯綜させたり、閉鎖環境の緊張感を盛り上げることにまったく貢献していないのも残念なところ。なにより、ラストのあれは誰?2023/01/28

goro@80.7

65
列車が脱線し近くのホテルへ避難した乗客達。嵐の雪山で閉ざされたホテル1222で起こる殺人事件。車椅子の元女性警察官ハンネが嫌々ながらも事件を探る。シリーズものの8作目とのことで少し残念。前作から読めば良かったかな。そうすれば彼女がどうして殻を閉じてしまうのかが判明したのか分かりませんが、過去の事件が気になる。2019/03/19

NAO

61
雪嵐の中での列車事故。危うい状況をなんとか切り抜けたと思ったら、殺人事件。しかもホテルは雪嵐の中に閉ざされ、救助が来る見込みはない。さらに、乗客たちの間で奇妙な噂が広がり始める。ややこしい設定の事件と、自分が障害者であるということで周りと壁を作っている元警官女性の心理を描いた北欧ミステリ。弱者だと見られたくないというプライドの鎧をまとった主人公と小人症の医者は、いろんな意味で対称的。2024/02/27

penguin-blue

42
猛吹雪の中、オスロ発ベルゲン行の列車が脱線、トンネルに激突したが幸い死者は運転手のみ。しかし、近くのホテルに避難した乗客の中で殺人事件が起きる。雪に閉じ込められた焦燥の中、居合わせた元女性刑事が謎を…と書くと何だか火サスみたい(笑) クリスティへのオマージュ、と言うことだけどやっぱり謎も人物描写もクリスティに圧倒的軍配だなあ。キャラを立たせよう、と言う作者の意図は感じられるけど、読んで〇十年、未だに登場人物ほとんど思い出せる「オリエント急行」ってやっぱりすごい。(続く)2017/02/07

キクチカ いいわけなんぞ、ござんせん

28
待望のアンネ・フランク氏。ノルウェーの猛吹雪の山奥で、ホテルに100人以上が閉じ込められる。その中で1人また1人と死んでいく。車椅子の元刑事ハンネは気難しく、周囲と摩擦を繰り返しつつ真相を探っていく。疲れはてながら考えに考えるハンネ。王室の貴人と噂される、別館に閉じ籠り厳重に警護される人物。サスペンスに満ちたストーリー。翻訳がちょっとぎこちなく、誰が喋っているのかわからなくなったり、すんなりしない文章も。ハンネシリーズは4作から6作目が未訳。どこか出版してくださらないかしら。2016/02/07

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