内容説明
クリスタル湖キャンプ。20年前、この湖でひとりの少年が溺れてから忌わしい事件が相次ぎ、ある時期からここは閉鎖された。〈血のキャンプ〉そう町の連中は呼んでいる。ところが今年から再会されるという。そして、指導員のバイト高校生たちがやってきた。何も知らずに…。そう、今日は13日の金曜日。不朽の元祖スプラッタ映画完全小説化。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Fumitaka
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            塩田時敏氏の解説で容赦なく剔抉されている通り「中身がない」(p. 256)ことで知られる有名な映画の小説版。元の映画はジャーロという、トリックよりもホラーに重点を置く犯罪映画の流れを汲み、正直言って物語より殺人の場面が見せ場なのは否定できないが、その見せ場のためだけに設定されキャンプ場に集まって来る面々の内心に肉付けがなされている。成功者として本田宗一郎の名が挙げられている(p. 155)のに時代を感じる。著者サイモン・ホークは本名がヤーマコフ/イェルマコフらしく、アメリカという世界の多様性も表している。2025/10/13
          
        


 
               
              


