内容説明
町の一大イヴェントであるバレエの発表会をひかえ、元バレエダンサーの老女が失踪。娘たちが発表会に出るルーシーは、心配でしかたがない。そんなある日、友人にビデオカメラを貸したことから、ルーシーはまたもや死体を発見するはめに。しかもその友人が容疑者として連行された。無実を信じるルーシーは、妊娠六カ月の身で事件を調べはじめる。好評、主婦探偵シリーズ第二弾。
著者等紹介
高田惠子[タカダケイコ]
1951年広島に生れる。1974年津田塾大学学芸学部英文科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kagetrasama-aoi(葵・橘)
36
「主婦探偵ルーシー・ストーン・シリーズ」第二巻。「トウシューズはピンクだけ」ストーン家の子供達、長男のトビー、長女のエリザベス、次女のセアラ、トビーは父親のビルが監督をしている野球のチームに所属、そしてエリザベスとセアラは地域のバレエ教室に通ってます。今巻はバレエの発表会がメイン。殺人事件や失踪事件が起こるんだけど、家庭内暴力が絡んだお話でコージーミステリにしては重たいかな。ビルがトビーを連れてフェンウェイパークにレッドソックス戦観に行くんだけど、初読時は大リーグ、欠片も興味なかったです😅2025/04/16
寧々子
11
身重でも友人を助ける為に頑張るルーシーは素敵ですが、夫のビルは前作とは別人のようで驚きました。 前作では夫婦仲は良かったと思ったけど?!犯人、まったく違う人を疑っていたので最後までわかりませんでした! 些細な手がかりを繋ぎあわせて真相に気づくのはコージーの王道ですが、伏線も描かれていたし意外な人の視点があったり、強引な辻褄合わせがなかったので、面白かったです♪ ただ、テーマは苦々しいので、それにまつわるエピソードは読んでいて眉を潜めてしまうものもありました。2016/07/03
pettyori1
7
シリーズ2作目。 前回は子育てしつつ夜間働きつつ事件を解決してましたが、今回は妊婦さんで重い体を引きずりつつ子育てしつつ事件を解決してます。近所の老女の失踪事件から思いがけず、家族内の女性や子供への暴力の問題がストーリーの中心に。なかなか重い内容で気が滅入りそうでしたが、このシリーズの今後の展開が気になります。2021/11/18
shizuca
6
ルーシー妊娠中に驚きつつ、やはり子どもがすでにいるなかでの妊婦生活は大変だなぁとしみじみ。とくに体重のところでは共感しまくりでした。ビルとの会話も夫婦間ではあるある、なもので親しみと反省が……。内容は今どき目にすることが増えたものを取り扱ったものだったので、ムカムカするシーンがいくつかあり明るいとは言えないものでしたがラストは爽快でした。キャロが素敵で、彼女がこれからの作品にも出てきてくれたら嬉しいです。2016/04/21
ロックイ
5
主婦探偵シリーズ第二段は主人公ルーシーがなんと四人目の子供を妊娠中というビックリネタから始まります。物語は、引退した元バレリーナの老婦人が愛犬を残して突然行方不明になり、金物店の頑固爺が殺され、ただでさえ子供たちの学校行事や習い事の発表会等で忙しい身でありながらまたも事件の第一発見者となってしまったルーシーが調査に乗り出すというもの。妊娠六ヶ月のお腹を抱えての探偵調査は見ものです。DV被害は見るのも読むのも聞くのも嫌な話ですが、幸いな事に救いがあって良かった。人との繋がりの大切さがとても伝わってきました。2016/09/15