内容説明
ここロベリア・フォールズではアーチェリーが盛ん。その朝、秘書代行サービス業を営むディタニーも矢筒を背負って散歩に出かけたのだが―、突如一本の矢が風を切り、目の前の木に深々と突き刺さった。発射されたあたりに行ってみると、町の水道課長が矢で射殺されている。ディタニーは、ぼやきながらも素人探偵を始めるが…。マクラウドが別名義で贈る奇抜でにぎやかな新シリーズ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
セウテス
83
【ディタニー・ヘンビット】シリーズ第1弾。本作も、シャーロット・マクラウド氏の別名義シリーズ。架空の街ロベリア・フォールズを舞台に、秘書代行サービスを営むディタニーが主人公。女性だけのアーチェリーと環境保全活動のクラブに所属し、個性豊かな主婦たちが描かれる。ある朝散歩に出かけたディタニーに、頬をかすめて弓矢が撃ち込まれる。発射地点に行くと、街の水道課長が弓で射たれて死亡していた。女性たちが事件解決や環境保全のため、夫たちを巻き込み正に山の様な勢いで活動する様が凄まじい。料理や主婦の会話で、ほんわりな作品。2020/07/13
しましまこ
20
お腹が空くドタバタ。糖衣がけしたカップケーキにパンプキン・スパイスケーキ、パウンドケーキにジンジャーブレッド、ゴージャスなレモンのお菓子って何ー!?そしてにぎやかで気立てのいいワンコ!「これはしたり」なんてフツーに使っちゃう売れっ子作家様をはじめやっかいなおば様達、楽しい!2018/10/08
ハル
10
相も変わらずミステリ&ロマンス&食べ物&全体的に軽い雰囲気、というコージー・ミステリらしさたっぷりの作品です。一応はミステリなのに、事件現場や死体の状況なんかよりも、様々な食べ物の描写が丁寧かつ美味しそうなことに笑います。そして、ものすごくお腹が減ります(笑)2015/07/27
rokoroko
8
あまいものが多い軽いミステリ。弓を愛する町?なんでこんなにたくさんのカップケーキやらが出てくるんだろう?と思っているうちに読み終ってた。大邸宅の台所みてみたいなぁ~2019/03/25
このみ
6
【再読】<グラブ&ステーク>シリーズ第1作。貴重な野草の群生地である町有の山を住宅地にしようとする不埒な企みにディタニーをはじめ町の女性陣が奮起。まさに山をも動かす。環境保全のための選挙運動と山の整備作業と80人のパーティー設営が同時進行。殺人や陰謀、恋の鞘当てもだ。古いが広い屋敷の持ち主のため、準備はディタニー宅へ持ち込まれ、すべてに関わっていくことになるディタニー。そんなドタバタが最高に楽しく、結末は痛快。作家のアレシューザ・モンクは最高。バスタブに浮かぶたくさんのレタスも。ひらいたかこさんの表紙も。2024/06/29