創元推理文庫<br> 水面の弔花

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創元推理文庫
水面の弔花

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  • サイズ 文庫判/ページ数 480p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488245139
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報

イングランド北東部ノーサンバーランド州。ある夏の夜、ひとりの少年が自宅で死んでいるのを外出から帰った母親が見つける。絞殺された彼の死体は、浴槽の中に沈められ、水面にはなぜか野の草花が浮いていた……。ヴェラ・スタンホープ警部の捜査により浮かび上がる小さな町の人間関係と秘密。事件の真相と犯人の名は? 大人気ドラマ「ヴェラ~信念の女警部~」原作にしてクリーヴスの名を一躍知らしめた傑作ミステリ・シリーズ!


【目次】

内容説明

イングランド北東部、ノーサンバーランド州。夏の夜、帰宅した母親が見つけたのは、絞殺され、野の花々が浮かべられた浴槽に沈む息子の亡骸だった。頑固で偏屈だが有能な地元署の名物警部ヴェラ・スタンホープが捜査を進めるうち、海辺で新たな他殺死体が発見される―大人気ドラマ「ヴェラ~信念の女警部~」原作にして、クリーヴスの名を一躍高めた傑作ミステリ・シリーズ!

著者等紹介

クリーヴス,アン[クリーヴス,アン] [Cleeves,Ann]
1954年、イングランド西部ヘレフォードシャー州に生まれる。86年に長編A Bird in the Handで作家デビュー。99年にスタートしたヴェラ・スタンホープ警部のシリーズで注目を集める。2006年、ジミー・ペレス警部シリーズの第一作『大鴉の啼く冬』で英国推理作家協会(CWA)最優秀長編賞を受賞。両シリーズはともにドラマ化されて人気を博した。現在も英国ミステリ界の第一線で活躍中

玉木亨[タマキトオル]
1962年東京生まれ。慶應大学経済学部卒。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

buchipanda3

88
ヴェラ警部シリーズ。ドラマ版は未視聴だが、一冊読んでなるほどヴェラってこういう人物なんだと。自分の生活(アル中気味?)や年齢を自嘲したりするが、自己嫌悪し過ぎず自分はこれでいいと思える。部下をこき使うが、部下側も分かり易い上司に上手く対応。愛すべき偏屈者という感じ。次作以降も読んでみたいと思わせる。事件は花と水の装飾が施された連続殺人。二つの事件には微妙な接点が散見するが朧気。そこにある事を起点に構図が明確に。人物が推理の駒ではなく人間性を感じた。そして最後の一行のヴェラと事件の鍵の対比が印象的と思えた。2026/07/11

kaoru

76
ベラ・スタンホープシリーズ。イングランド北東部を舞台にした連続殺人を捜査するベラは頑固で偏屈な太めの女性刑事。変わり者の父故にトラウマを抱え、独身でアルコール依存気味、幸せな家族や若い世代への嫉妬を抱くなど万人に愛されるタイプではないが、勘が鋭く有能で、部下達とともに難事件をじっくり解明していく。理想的と見える植物学者夫妻の秘密や、彼らを崇拝するバードウォッチャ―達の功名心などそれぞれの心理的な屈折も描かれる。美人大学生と発達障害の少年を巡る事件は巻末近くまで謎が解けないが、彼らの家族の、人間の誰もが→2026/07/06

まぶぜたろう

24
既訳作の中で最もミステリ色が強く、それだけに結末の弱さも際立つのだが、アン・クリーヴスを読む楽しさはそこじゃない。小さなコミュニティの中で人間関係が紐解かれていく静かなサスペンス、ロス・マクを多視点で書いたような視点移動の巧みさとミスディレクション、時計などのディティール、胡散臭い「文学性」とはほど遠いミステリとしての人間。「信念の女警部」のキャラが立ち過ぎな気もするが、それは好みの問題、俺はこういうミステリが読みたかったとワクワクしながら読んだ。アン・クリーヴス、今や絶対の信頼印、いいね〜。(◯◯◯◯)2026/07/11

M H

22
アン・クリーヴスの新シリーズ、といってもドラマ放映がだいぶ先行してようやく原作が登場の流れ。主人公はパワフル癖強の女警部ヴェラ。基本的に有能でも酒飲みだったり、亡くなった父親への複雑な感情もあって弱さも持ち合わせる。個人的にはサブキャラ含めてマシューの方が穏やかで好きだけど、いちいち辛辣なヴェラも違った良さがある。事件を触媒に関係者の胸の内や秘密、細かい確執を薄皮を剥ぐように見せる手腕がやっぱり◎2026/07/16

わたなべよしお

20
アン・クリーヴスさんの筆力にはいつも感心してしまうのだが、今作はシェトランド・シリーズやマシュー・ヴェン・シリーズに比べると、わずかに退屈だったかな。勿論、全然上質なのだが、後半の後半まで全く被疑者が分からず(ドラマは見ているけど)何というか、少しずつはがれるように事実が判明していく快感がなかったから、そう感じたのかも。あるいは、個人的にヴェラ警部に感情移入できなかったというのも影響しているのかも。2026/06/22

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