出版社内容情報
どんな鍵も謎も、
わたしと少佐が解いてみせる。
凄腕の金庫破り×堅物の青年少佐
『金庫破りときどきスパイ』待望の第2弾!
第二次大戦下のロンドンで、鍵のかかったカメオ付きのブレスレットをつけた女性の遺体が発見された。陸軍のラムゼイ少佐からの依頼で、金庫破りのエリーはその錠を解錠する。カメオから見つかったものと女性が毒殺されていたことから、彼女はスパイ活動にかかわっていたと判明。エリーは少佐に協力し、殺人事件の犯人と、死んだ女性の背後にいるドイツのスパイを探りだすことに。手がかりは、女性が身につけていた宝石の原石と、小さな時計の巻き鍵だけ――。凄腕の金庫破りと堅物の青年少佐、正反対のふたりを描く人気シリーズ第2弾!
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ち~
10
テムズ川で見つかった女性の遺体。そこから発覚した敵国のスパイ活動。敵国にある物が渡るのを阻止するため、ラムゼイとエリーたちが再び集結。情報収集のため、ある時は婚約者、ある時は夫婦者を演じる2人に期待が膨らむも、アレレ?意外にもロマンスは複雑な様相を呈する。前作から続くエリーの母のエピソードや、ついに身近に迫ってきた空襲など、全てのページにハラハラ、ドキドキが詰まっている。戦時下でありついに空襲を体験し、暗い雰囲気も漂うが、逞しく団結するマクドネル一家が力強く素晴らしかった。2024/04/27
あひるのふせん
0
緊張感のある駆け引きすらにやにやできてしまう、テレビドラマ映えしそうな楽しいバディが再び。発売したその日に買いに走ったくらい、楽しみなシリーズになっています。今作も前作から洗練されつつある、恋人のふり、部屋で二人でトランプという不思議な時間はご褒美のように存在します。わざとらしくベタなシチュエーションはあれど、ぶつかり合う様子には単純な意地の張り合い以上に互いの背景を負った厚みもあって良い。遂に実体化する戦争は、読者の二人へのにやつきも時に掻き消すほどだが、兎にも角にも続きを所望したい。すぐ続刊の邦訳を。2024/04/23