創元推理文庫<br> エルサレムから来た悪魔〈下〉

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創元推理文庫
エルサレムから来た悪魔〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 294p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488222048
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

イングランド王国を震撼させるケンブリッジの連続殺人を解決するべく、慣れない異国の地で奔走する女医アデリアと調査官シモン。着実に真犯人へと迫る彼らを、その犯人が放つ残忍な一撃が襲う。巡礼の一行にまぎれていた忌むべき殺人者を、白日のもとに引きずり出し、混乱に終止符を打てるのか。12世紀、十字軍華やかなりし時代を舞台にした、CWA最優秀歴史ミステリ賞受賞作。

著者等紹介

吉澤康子[ヨシザワヤスコ]
津田塾大学学芸学部国際関係学科卒業。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

134
主人公も命を狙われてかなり大変な目に合うのですが、なんとか解決していきます。最後のほうで場面は急展開ということで国王と教会の力関係というものがよくわかるような気がします。女性がこの時代に医者でしかもその手腕を買われてと若干持ち上げすぎの感じはしますがエンターテイメントとしては楽しめました。これを含め3作出ているようですが、ほかのも読むつもりです。2016/08/01

ぽんすけ

20
シモンが殺害されて、アデリアにしてみれば謎解きはシモンって思ってたところもあるし、彼の存在が安心に繋がっていたと思うからダメージは大きいよね。でもロウリーと信頼関係が築け愛情を抱くまでになったのは大きかった。それにしても犯人の性癖の歪み具合は最低最悪だったなと。ユルフがいなくなった時は読んでて「終わった…」と思ったけど無事でよかった。しかし犯人があっさり死にすぎたのは納得いかないな。又それ以上に共犯者に対する教会の死刑方法が姑息すぎた。でもハラハラしながら上下巻とも楽しく読めたので次の本も読もうと思う。2024/08/29

夜の女王

11
☆☆ クリミナルマインドのようなサイコミステリーだが、犯人捜しという点ではあまり意外性はない。ヒロインのアデリアも相変わらず12世紀になじまないキャラ設定で違和感ありまくり。ただ、下巻に入ってそれにも慣れたのか上巻よりさくさく読めた。ロウリー卿との関係が進展。が、ありきたりのヒストリカルロマンスみたいな結果にならなかったところがいい。シリーズになってるので、これからの二人の関係がどうなるのか?そこに興味が沸いた。2013/11/07

nanao

9
少し昔の出版で年配の作者ですが躍動感あふれるストーリーでした。あえて言えば、主人公が見事なツンデレだったり少女小説っぽかったり、展開や心情の変化に繰り返しが目についたり、というのはありますが、キャラみんなアクティブで主人公が医者の「薬屋のひとりごと」だ、現代的(褒めてます。面白かった。主人公が弱気になったり強気になったり怒ったり笑ったりと楽しい。才女ですが舞踏会で正装したら可愛いとか、同じドレスで聖職者の前に出たら斬新すぎて慎みないとされたりも面白い。無茶だけど黒博物館の藤田先生にコミカライズして欲しい。2024/09/29

たこやき

8
(上下巻あわせて)最初に思ったのは、世界史とかを学んでいた頃に読めば、もっと面白く読めたかも、ということ。ヘンリー2世、十字軍など、記憶にはあるのだが、なかなかそれらが結びつかず入り込むのに手間取った。丁寧に背景が描かれるだけに、本書を読む前に、12世紀の欧州史などを見ると入りやすそう。ミステリとしての展開は、そこまですごいわけではないが、上に書いた丁寧な歴史描写と、現代でも通用しそうなアデリアの恋模様を交えて楽しく読めた。でも、最後はヘンリー2世にすべて掻っ攫われたけど(笑)2011/08/26

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