創元推理文庫
死を騙る男

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  • サイズ 文庫判/ページ数 498p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488217037
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報

小さな町の平穏は、その殺人で完全に破られた。被害者は末期癌の老女。死体は喉が切り裂かれ、奇妙な細工が施されていた。小さな警察署を署長代理として率いるのは、61歳の女性警部補ヘイゼル。不可解な事実がつぎつぎと明らかになり、やがて事件はカナダ全土へと波及する……。困難を抱えた女署長と、謎に包まれた殺人犯の対決を圧倒的な筆力で描く、迫真の警察小説デビュー作。

内容説明

小さな町の平穏は、その殺人で完全に破られた。被害者は末期癌の老女。死体は喉が切り裂かれ、奇妙な細工が施されていた。小さな警察署を署長代理として率いるのは、61歳の女性警部補ヘイゼル。不可解な事実がつぎつぎと明らかになり、やがて事件はカナダ全土へと波及する…。困難を抱えた女署長と、謎に包まれた殺人犯の対決を圧倒的な筆力で描く、迫真の警察小説デビュー作。

著者等紹介

藤倉秀彦[フジクラヒデヒコ]
1962年生まれ。青山学院大学第二部英米文学科卒業。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

星落秋風五丈原

17
犯人サイドとヘイゼル、ポートダンダス署のメンバーと三つの視点で物語が進行。犯人サイドが若干時間的に先行。しかも被害者―そう読んでいいかも躊躇われる―は犯人が自分に何をやろうとしているかを承知して迎え入れておりこれも犯人側のアドバンテージ。また犯人もヘイゼルも「自分が正しい」と思いこんだら猪突猛進する似通ったタイプであり、せっかく頼れる部下がいながらも、つい暴走しがちなヘイゼル側に、またもやマイナスポイントが加算。さあ、この圧倒的劣勢をどうひっくり返そうか!が本作の肝だが一方で死生観に対する問題も提起。 2015/06/10

Betty

9
舞台はカナダ。全体的に重く暗い雰囲気で取っ付きにくい展開になりそうですが主人公や他の登場人物達が魅力的で、お互いに交わされる会話もユーモアがあり興味が削がれません。ノワール系の犯人で不気味で恐ろしい描写もありますが全体とバランスが取れていて決着の付け方も文句なし。続編が出たら読みたいです。(邦題が少し馴染めない)2011/03/18

けいちゃっぷ

7
カナダが舞台のミステリはほとんど記憶にないかも。 シリアル・キラーものの一つだろうか。 犯人は狂信者なのだろうけど、淡々と目的にむかっているかのよう。 それに引き替え警察側のバタバタしていること。 田舎警察の女性警察署長代理は61歳で腰痛持ち。 犯人を突き止めようとするところは読ませますが、署長代理のモノローグ的な場面になるとだれちゃって読み進むのが大変でした。 それにウィンゲート巡査の「アレ」は話の展開に影響するのかと思ったが何も起こらず。 498ページ 2012/07/04

tom

5
女警察署長、かつ60歳を越えた腰痛持ちが主人公。犯人は狂信者、被害者を殺して口元を細工するという特異な犯行。ついでにカナダが犯罪の地。けっこう変わった設定。ここまではよろしかったのだけど、どうしてこんな終わり方になるのかなとおもってしまった。ただし、上層部からの圧力に屈せず、部下たちが動き、主人公もそれに気づくというシーンはなかなかよかった。被害者の気持ちもそれなりに書き込まれていて、まあまあのミステリー。2011/04/21

おはな

4
ただのミステリとは少し違う――なるほど、純文学作家の変名なのですか。犯人の顔が最後まで脳内でイメージされずのっぺらぼうのままだった。それに意味があるような気がする。2011/02/25

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