出版社内容情報
ドイツ本国で大ベストセラーのミステリ・シリーズ
〈ムーアの殺人鬼〉の正体は?
次々と読者の予想をくつがえす驚愕の展開!
ロンドン警視庁のケイト・リンヴィル刑事は、父の惨殺現場となった生家の処分を決めたが、泊まった宿の娘アメリーが行方不明になる。捜査担当は、ケイトの父の事件の時と同じ地元警察のケイレブ・ヘイル警部だ。その頃、1 年前に失踪した少女の遺体が発見される。これは同一犯による誘拐なのか? しかしアメリーは奇妙な状況下で二人の男に助けられ帰還する。何があったのか? 驚愕の展開があなたを待つ!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おぬち
43
フォロワーさんのおススメで読みたい衝動に駆られて購入し、読んで違和感を感じたら、まさかのシリーズ物でこの前があるとは! 気が付いたが衝動は止められず読んだらめちゃくちゃに面白い。キャラクターがしっかり描かれている点が素晴らしいのだけど、特に主人公が好き。根暗、不運、自己肯定感が低いけど貫く正義素!素敵!2024/01/25
ぐうぐう
32
「ケイト・リンヴィル」シリーズ第ニ作。前作『裏切り』の魅力は、主人公である刑事ケイトのそのみじめっぷりにあった。二転三転する展開も読みどころのはずなのに、それ以上にケイトのみじめさが際立っていたのだ。それは作者が、ミステリとは人間を描くこと、という信念があったからこそではないか。その信念は、この第二作でも貫かれている。複数の少女の失踪事件を作者は、それぞれの少女と家族の関係性を綿密に描くことで、人間を、あるいは社会をリアルに浮かび上がらせ、結果としてミステリを形成させている。(つづく)2023/11/14
み
28
ケイトさんの2作目。ケイトさんとケイレブさん、どちらが早く解決するのか?協働するのか?怪しい方々は、誰がどうなの?と、モロモロ気になるので下巻に進みます!2023/11/23
ケイジ
28
女児連続拉致事件が発生。ある女児は遺体で発見され、やっとのこと帰還出来た女児は何も解決に有効な話をしない等、事件の全体像がハッキリしないまま下巻へ。自己評価が低いケイトとアル中で苦しむ孤独なケイレブは事件を解決出来るのか?面白いシリーズが帰ってきて嬉しい。2023/10/11
わたなべよしお
21
本作の評判が良かったので、シリーズ一作目から読み、これにたどり着いた。上巻は相変わらずの混沌で、本筋がどこにあるか全くわからない。主人公が直接、事件に関わらないのも同じだ。まあ、前半は混沌、後半は怒涛の展開ということなのだろうか。まあ、下巻に期待ですね。2023/12/03