出版社内容情報
厄介な死体はどのように始末するべきか? ──壁に塗り込められた死体は両手と首を切断されていた。ロンドン警視庁の名探偵・マクドナルド首席警部の事件簿。
内容説明
作家ブルースは、ドブレットと名乗る謎の男に身辺に付きまとわれて神経をとがらせていた。彼を心配する友人の頼みを受けて、新聞記者グレンヴィルはドブレットの住みかを突き止めるが、件の人物は翌日行方をくらませ、空き家からはパリに出立したはずのブルースのスーツケースが発見される。そして部屋からは首と両手首のない遺体が…。謎に次ぐ謎、黄金期本格の妙味溢れる傑作。
著者等紹介
藤村裕美[フジムラヒロミ]
國學院大學文学部卒業。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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おか
46
久々のロラック、マクドナルド首席警部も相変わらずカッコ良い。「鐘楼の蝙蝠」とは a bee in one's bonnet 「帽子の中のハチ」と同じような意味で偏執的な考え、取りつかれたような思い、妙な思い入れ の意味があるようです。実際 ここに登場した人々皆がそんな感じで 警部も危うくその仲間入りするところでした( ´艸`) 読み終わってみれば あ~そうだよね‼っていう犯人だけど そこにたどり着くには まぁごちゃごちゃと(笑)楽しかった。近所の図書館にはなかったので都立図書館から借りたようです。2024/05/09
本木英朗
29
クリスティ・セイヤーズに比肩する、もう一人の女王、E・C・R・ロラックが贈る〈マクドナルド首席警部〉シリーズの2作目である。俺はもちろん今回が初めてだ。作家ブルースは、ドブレットと名乗る謎の男に身辺につきまとわれて神経をとがらせていた。彼を心配する友人の頼みを受けて、新聞記者グレンヴィルはドブレットの住処を突き止めるが、件の人物は翌日行方をくらませ、空き家からはパリに出立したはずのブルースのスーツケースが発見される。そして部屋からは首と両手首のない遺体が……という話である。一応最後は分かったけれど(→)2020/08/16
maja
25
パリに行くと言ったまま消えた作家が、死体となって発見された。彼は謎の男に付きまとわれていたらしい・・。物語は、ひとりの若者の葬儀を終え作家宅で会する人々から始まる。ある話に興を得て、「死体の始末」というテーマで盛りあがる彼らの会話で、それぞれの人物像が一気に立ちあがる。そこからの、まさに壁に塗り込まれた死体の殺人事件。作家夫人とマクドナルド警部の場面には、ちょっと可笑しみが入って楽しむ。込み入らせる展開だけど、勢いあまる新聞記者がいい感じで引っ張ってくれて再読だ。2026/04/10
Ayah Book
15
イギリス黄金期ミステリ。作家、女優、新聞記者など、華やかな人物たちが織りなす殺人劇。地味ながらも面白いストーリーで、とても読みやすかった。最後まで読むと、結局一番怪しかった奴が犯人か。。。という気がしないでもないが。。。しかし、本格ミステリの雰囲気を十分楽しめる一冊だと思う。2020/09/23
けいちゃっぷ
14
タイトルはマクドナルド主席警部が「おかしな考え」にとり憑かれているところから来ているようだ。 開始早々誰が誰やら把握できないうちに、いきなり6人が集まってどうたらこうたら喋りまくるので、こりゃ難儀だなと思ったがその後前半は快調に進む。 せっかく見つけられるはずがないところから死体が発見されたのだから、もっと誰だかわからないままの方がよかったかも。 「脅迫者」は最初から犯人とは考えにくいし後半は失速感があるが、それを踏まえても面白く読ませていただきました。 310ページ 2017/03/03




