内容説明
誰彼なしに顎でつかい、お高くとまった言動は数知れず。新参者でありながら、嫌われ者を選ぶコンテストがあればエイミーはぶっちぎりで優勝したに違いない。そんな彼女が六月の早朝、体操用の棍棒で撲殺される。多すぎる容疑者―だが、誰がそこまでしたいと思ったろう?困惑する捜査陣を尻目に、アンジェラたちはまたも探偵活動に乗り出す。ユーモア本格推理の老巧、待望第二弾。
著者等紹介
中村有希[ナカムラユキ]
1968年生まれ。1990年東京外国語大学卒。英米文学翻訳家
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感想・レビュー
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雪紫
64
<海の上のカムデン>新たなる殺人。嫌われ者の新規入居者が殺害され、ここぞとばかりにアンジェラとキャレドニアが事件を調べ出す。ああ、成程。表紙ってこのシーンか。2人とマーティネス警部補のやりとりが時折微笑ましく、罪もなく殺された第2の被害者がアンジェラに残したものと言葉に胸を打つ。あんなの見せられたらやる気を出さない訳がない。見事に解決はすっきり。2022/07/20
カロリーナ
36
☆3 シリーズ第2弾。本格推理小説。前作読了から1年以上明いてしまいましたが今年こそは読破したいシリーズです。登場人物は前作と大体同じなので、カタカナの人名に拒絶反応を示す私でもスイスイ♪“推理小説”としては今一つですが、アンジェラとキャレドニアの老婦人探偵団の暴走が面白くて、ある種眩しくて、掛け合いは最早漫才で、今回も存分に楽しませてもらいました。特にアンジェラは一月後には78歳になるおばあちゃんとは思えない若々しさで、とっても可愛い(頑固だし、昼寝は必須だけれど)。今後も二人の活躍っぷりが楽しみです。2015/05/05
ごへいもち
35
再読のような気がするけど。こんなリッチで料理がとびきり美味しい老人ホームがいいなぁ2014/05/07
うさ丸
27
★★★☆☆シリーズ第2弾。 1989年作品。 カリフォルニア州サンディエゴ近郊にある高級老人ホーム「海の上のカムデン」内でまたまた殺人事件発生。 80歳近いアンジェラとキャレドニアがバイタリティー溢れる捜査に乗り出す。 謎解きはとてもオーソドックスだが、とにかくお婆ちゃま等のやり取りが面白い。 私はキャレドニアの何があっても動じない性格が好きで、猪突猛進型のアンジェラの手綱をしっかり持っているところが好き。 とにかく女性は基本腹黒いのでなかなか死にません(笑) でもそれが女の性なのかもしれない。 2018/05/02
てっちゃん
21
海の上のカムデンのシリーズの2作目。事件そのものは特に目を引くものでもないし、アンジェラとキャレドニアの2人のお婆ちゃん達が出しゃばらなくても、警察側の捜査だけで十分解決しそうだけど、お婆ちゃん達の掛け合いの会話も楽しいし、マーティネス警部とのやり取りも楽しい。まだまだ続編があるので楽しみ。2022/08/30