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創元推理文庫
老人たちの生活と推理

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  • サイズ 文庫判/ページ数 364p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488203023
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

砂浜におりる階段の下にころがった死体がアンジェラのものなら、誰もが他殺と決めてかかり、少しも驚かなかったろう。たとえ全身に蜂蜜を塗りたくられ蟻塚の上に縛られているのを発見されたとしても、ショックを受けるのは仲のいい数人だった。だが、死体の主はぼんやり者のもと司書で…?尽きせぬユーモアとペーソスで年寄り一同の生活と推理を綴る、老人本格推理の妙味。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

すい

58
あ〜楽しかった。超高級老人ホームで起こるあれやこれやを描いたミステリなのだが、これって本当にミステリなの?って思ってしまうほどコメディ要素が強い。登場人物である被害者も加害者も部外者も野次馬も皆お年寄りなものだから、何を始めてもすぐに足や腰が痛くなって中断。なかなか話が進まない(笑)それでもラストには大どんでん返しもあって見せ場は十分。シリーズ読破するぞ!2015/03/29

おか

31
10年以上前に読んだ時より 面白さが倍増^_^ 多分 自分が 彼女達の年齢になっているから 日常生活の様子が良く理解できる 笑。カリフォルニアの海辺のホテルを改造した 理想的な老人ホームが舞台。活躍するのは 65歳以上の老婆(笑)4人。入居者全員 耳が遠かったり 関節痛が酷かったり、、、(わたしゃ ここまで酷くない 笑)通りを挟んだ向かいには 病院、本当に良い環境\(^o^)/ユーモアミステリーだが やっぱり 最後は 一抹の寂しさが、、、 このシリーズ 追いかけよう^_^2016/01/11

うさ丸

27
☆☆☆☆老婦人探偵団シリーズ第1弾。 サンディエゴ市近郊にある高級老人ホーム「海の上のカムデン」内で起こった殺人事件を主人公アンジェラとホーム内の友人等と共に推理し、解決に導くお話。 平均年齢70歳を過ぎても生き生きと推理と名打つ詮索しまくりのドタバタ劇はこれから老いていく私にとって元気を貰える作品です。 作者自身も老人ホームで本作品を執筆していることがリアルでいいですね。 ユーモアあり、ちょっぴり切ない、だけど意外な観点から犯人を導きだす作品に興味がある方はお薦めです。 シリーズ読破したい作品です。 2017/05/22

くらげ@

23
(☆☆☆☆)ある老人ホームで起きた殺人事件。ホームの超個性的な4人組が事件に首をつっこんで…。最初は登場人物の名前は覚えられず、アンジェラの性格に辟易していましたが、4人や警部補たちとのやりとり、事件の展開にどんどん引き込まれていきました。年齢を重ねているからこその奥深い秘密。最後せつないなぁ。。2015/11/19

barabara

23
カリフォルニアの温暖な気候、海沿いのカリフォルニアの温暖な気候、ホテルを改装した海沿いの高級老人ホーム、給仕が世話してくれる朝食!マフィンにパンケーキにクランベリージュース!決してセレブだけではない入居者に疑問を持ちながらも、活気あふれる老女等が果敢に探偵まがいの行動に突進していく姿は、何より魅力的でした。次作も是非読みたいと思いました。2011/08/29

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