出版社内容情報
エミリー・ブライトウェル[エミリー・ブライトウェル]
田辺千幸[タナベチユキ]
内容説明
新年早々、またも殺人事件の捜査を任されることになったウィザースプーン警部補。裕福な婦人が殺されたのは、交霊会から帰宅した直後のことだった。今回も主人を陰で助けようとするジェフリーズ夫人と使用人一同だが、このところメイドと馭者の仲が険悪で、捜査に支障が出かねない。奇しくもその原因も、交霊会がらみで!?単純そうで手ごわい事件に探偵団が挑むシリーズ第3弾!
著者等紹介
ブライトウェル,エミリー[ブライトウェル,エミリー] [Brightwell,Emily]
アメリカの作家。1948年ウェストバージニア州生まれ。本名シェリル・ランハム・アーガイル(Cheryl Lanham Arguile)。90年にサラ・テンプル名義で書いたロマンス小説Kindred Spiritsにより作家デビューを果たす。93年には初のミステリ小説として、ブライトウェル名義でジェフリーズ夫人シリーズ第一作となる『家政婦は名探偵』を発表。ほかにもシェリル・ランハム名義ではヤングアダルト小説を執筆するなど、複数のペンネームを使い分けて活動している
田辺千幸[タナベチユキ]
1961年大阪生まれ。ロンドン大学社会心理学科卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ユメ
41
ウィザースプーン警部補の相変わらずのポンコツぶりには笑ってしまうけれど、シリーズを読んでいるとそこが可愛らしくも思えてきて、彼をあたたかく見守る使用人たちの気持ちも理解できる。新年早々殺人事件を担当することになった警部補は意気消沈だけれど、使用人たちにとっては退屈な日常に別れを告げ、探偵団を結成して大好きな旦那さまの役に立てるチャンス。もちろん今回も指揮をとるのはジェフリーズ夫人。使用人ひとりひとりに適性な捜査を割り振り、全員に自分は必要とされていると感じさせる彼女の人心掌握術は見事なものだ。2017/05/24
たち
31
どうしても、使用人探偵団の中ではウィギンズを応援したくなりますね。尾行中に野良犬に気に入られたり、干し葡萄入りロールパンを口中頬張っていたり、やっぱり可愛い。メンバーが増えて、捜査も充実してきた探偵団はまるで警察組織のようですが、ここは本家本元のウィザースプーン警部補に、もうちょっと頑張ってもらいたいところです。2017/04/21
み
29
さくさくと♪ご主人様がんばれ〜、愛されてますね(^o^)探偵団の皆さまは、できることを分担して、いいチームだわ。お話しは普通なのに空気のお蔭で惹かれます。2016/08/03
みみずく
29
また殺人事件を任されることになった警部補。嫌々ながら捜査をする主人とは反対に俄然張り切りだす使用人探偵団の面々。今回は拾われた犬フレッド、ルティ・ベルの執事ハチェットが仲間に加わり、大活躍。これからも程よい存在感で楽しませてくれそう。あと、前回から警部補と一緒に捜査に当たっているバーンズ巡査も(無意識ながら)わりと警部補を助けてくれていて、頼もしい。こうなってくると、周りの活躍が際立ちすぎて段々警部補が憐れに見えてこないかな…それが心配。ほのぼのとしているからこのままの気持ちで読み続けたいなぁ。2016/06/22
颯奏
26
節約は災いのもとと順番が逆になってしまいましたが読了。今回もまた使用人たちの奔走で事件が解決。パズルを当てはめて事件の真相がはっきり見えてくる過程が楽しい。読み手としては犯人の予想は最初の方でついてたわけですが、ふんわり気分で読めるのがいいなあと思います。がっつりミステリーばっかり立て続けに読んでいると楽しいんだけども心が疲れてきちゃったりするのでね。2017/01/13