出版社内容情報
少女が連れ去られたときにローズが居合わせたのは本当に偶然だったのだ。とはいえそこはローズ、それだけですむわけがない。コーンウォールを舞台にした好評シリーズ最終巻。
内容説明
少女が連れ去られたときにローズが居合わせたのは、本当に偶然だったのだ。とはいえそこはローズ、それですむわけがなく、さっそく事件に鼻をつっこみはじめた。シングルマザーの母親はアル中のようで、その姉も複雑な事情をかかえているらしい。この事件、ただの誘拐ではないかも。恋人の警部と、近くに越してきた父親、心配性の男性たちに囲まれたローズは事件をどう解く?
著者等紹介
山田順子[ヤマダジュンコ]
1948年福岡県生まれ。立教大学社会学部社会学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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鴨ミール
34
楽しみにしていたシリーズの最終巻だけに、読み終わりたくなくて時々読んではほっとく、を繰り返してました。それでも、読み終わってしまった😭作者が亡くなってしまってシリーズ終了とは寂しいことです。コーンウォール地方が舞台の小説でしたがP272に、「ローズは思う。移住者が来るのはかまわない。だが、ここに住むのなら、この土地のすべてを受け入れ、自分たちが捨ててきた都会や街の暮らしかたを持ちこまないでほしい、と。」とあるが、これは作者の思いを主人公に代弁させたものなのであろうか。時が経ったら1巻から読み直します。 2023/11/07
ごへいもち
15
このシリーズは以前読みかけたが合わない気がして挫折したことがある。今回のは割合スムーズに読めた。シリーズ最終巻という惹句も気になって。いろいろなミステリー・シリーズの最終話を思い浮かべてどういう終わり方なのか、と思ったけど、そういうことだったのね。ストーリーは「え、そうだったの!」という意外性が何となくクリスティの長編の1つを連想した。2013/01/10
寧々子
11
父親が近くに越してきたことも影響しているのか、ジャックが幼い少女が被害者となった事件に疲弊しているせいか、ローズの我の強さが控えられている気がして、今回はあまりローズに反感を持たずに読み終えることができました。 それなのに本作が最終巻だなんて・・・ 邦訳刊行が終わりなのではなく、著者が亡くなってしまったので仕方ないのですが・・・ ローズとジャックが結婚するまで仲が続くのか、読みたかったなぁ~2019/07/03
鐵太郎
11
セント・マイケルズ・マウントとその前でイーゼルを構えるローズらしき姿が表紙絵。この場面で、事件が起きます。また事件に巻き込まれてしまうローズ。恋人であるジャック・ピアースにまた怒られそう。──久しぶりに読んでみるとけっこう面白かったね、このシリーズ。ここで終わってしまって、ちょっと残念。でも、まだるっこしい主婦感覚の人物模様や、いらいらする恋愛描写など、いささか取っつきにくかったのも事実。ここで終わって、よかったのかもしれません。(あはは)2014/04/29
sena
8
幼い少女が連れ去られる現場を、ローズはたまたま目撃する。少女を一人で育てている母親もその姉も何か秘密を抱えているようで・・・。シリーズ最終巻とあり、ローラとジャック、バリーとガールフレンドの仲はどう決着がつくのかも気にしつつ読みましたが、後書きで愕然。作者さんが亡くなっていたのですね。ご冥福をお祈りいたします。2013/02/01
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